文部科学省は2023年9月27日、2024年度(令和6年度)国公立大学入学者選抜について概要を発表した。国立82大学と公立97大学、計179大学であわせて12万8,899人を募集。千葉大学(情報・データサイエンス)や岡山大学(医)などが新たに総合型選抜を導入する。
文部科学省は、毎年度、各国公立大学が7月末までに公表した入学者選抜要項などをもとに概要を取りまとめ、公表している。数値は7月末現在のものであり、その後の状況により変動が生じる可能性があるという。
2024年度に入学者選抜を実施する大学・学部数は、国立が82大学404学部、公立が97大学221学部。前年度と比べて、国立は1学部増加、公立は1大学8学部増加している。募集人員は、国立が9万5,241人(前年度比194人増)、公立が3万3,658人(同523人増)、合計12万8,899人(同717人増)。
「総合型選抜」は、国立64大学(78.0%)264学部(65.3%)、公立41大学(42.3%)85学部(38.5%)で実施。国立では宇都宮大学(データサイエンス経営、工)、千葉大学(情報・データサイエンス)、お茶の水女子大学(共創工)、兵庫教育大学(学校教育)、岡山大学(医)の5大学6学部が、公立では旭川市立大学(経済、保健福祉)と高知工科大学(データ&イノベーション学群)の2大学3学部が、新たに総合型選抜を実施する。
「学校推薦型選抜」は、国立77大学(93.9%)288学部(71.3%)、公立96大学(99.0%)215学部(97.3%)で実施。新たに、国立では東京工業大学(生命理工学院)、お茶の水女子大学(共創工)、山梨大学(工)の3大学3学部、公立では旭川市立大学(経済、保健福祉)、富山県立大学(情報工)、京都府立大学(農学食科、生命理工情報、環境科)、下関市立大学(データサイエンス)、高知工科大学(データ&イノベーション学群)、周南公立大学(人間健康科、情報科)の6大学10学部が学校推薦型選抜を導入する。
2024年度入試日程は、大学入学共通テストが2024年1月13日と14日に実施。前期日程試験は2月25日から、中期日程試験(公立のみ)は3月8日以降、後期日程試験は3月12日以降に実施される。