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大人になり役立つ教科1位「算数・数学」教員意識調査

 ジブラルタ生命保険は2023年7月12日、「教員の意識に関する調査2023」の結果を発表した。子供のころはわからなかったが、大人になって実は役立つということがわかった教科は、僅差で1位「算数・数学」、2位「社会」となった。

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子供のころはわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科
  • 子供のころはわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科
  • 教員になりたいと思った理由
  • 教員としてのやりがいを感じるとき
  • 理想の教員像
  • ChatGPTなどの対話型AIを教育現場に導入することで、どのようなメリットが生まれるか
  • ChatGPTなどの対話型AIを教育現場に導入することで、どのようなデメリットが生まれるか
  • 児童・生徒にもっとも勧めたいマンガのタイトル
  • 教員として同僚になってもらいたいと思う芸能人

 ジブラルタ生命保険は2023年7月12日、「教員の意識に関する調査2023」の結果を発表した。子供のころはわからなかったが、大人になって実は役立つということがわかった教科は、僅差で1位「算数・数学」、2位「社会」となった。

 「教員の意識に関する調査2023」は、全国の20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2,000名(男女各1,000)を対象に、インターネットリサーチで実施した。調査期間は2023年5月30日~6月5日。

 教員になりたいと思った理由は、「教えることが好き(40.1%)」がもっとも多く、ついで「子供が好き(36.7%)」「尊敬する教員・憧れる教員に出会った(30.0%)」「収入が安定している(30.0%)」。教員としてのやりがいを感じるときは、「児童・生徒の成長が感じられたとき(69.0%)」が最多となり、「児童・生徒の笑顔をみたとき(55.6%)」「児童・生徒と感動を分かち合えたとき(49.9%)」が続いた。

 理想の教員像は、2年連続で「授業がわかりやすい(65.1%)」が1位となった。以降、2位「児童・生徒のやる気を引き出している(58.1%)」、3位「児童・生徒とのコミュニケーションが上手(55.2%)」、4位「児童・生徒の意見に耳を傾けられる(51.7%)」、5位「児童・生徒の変化にすぐ気づく(51.4%)」。前年度と比較すると、1位は10.5ポイント減となったが、2位~5位の割合は上昇傾向にあった。

 子供のころはわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科は、1位「算数・数学」366名、2位「社会」335名、3位「国語」182名、4位「家庭科」173名、5位「理科」152名。

  役立つシーン・役立つことがわかった場面と学習内容をみると、1位の算数・数学では「品物を買うとき、どちらが得か調べる(単位量あたりの大きさ)」「買い物のとき、割引などの計算に役立つ(百分率)」「料理や手芸で非常に役立つ(割合)」など。2位の社会では「現在の世界情勢を知るのに役に立つ(世界史)」「政治についてニュースを見て理解できる(公民)」「社会情勢や、選挙の仕組みなどが理解しやすい(現代社会)」などの回答が寄せられた。

 対話型AIを教育現場に導入することで生まれるメリットについては、「文章を書くのが苦手な人でもスムーズに作文できる」「調べ学習がはかどる、要約の勉強になる」「知識を増やす手助けになる」など、子供たちの学習の手助けになる点に加え、コミュニケーションを苦手に感じている子供のサポートになると考える教員もいることがわかった。

 一方、デメリットは、「自分で考えなくなる」や「思考力の低下」など、能力や素養が適切に養われず、教育上悪影響が生じることを懸念する回答が多くあがった。また、「コミュニケーション能力の低下」や「ノンバーバルコミュニケーションの大切さを忘れてしまいそう」など、人とのコミュニケーションに関する回答や、「新たな研修が必要となり、ますます多忙化する」など、教員の負担に関する回答も寄せられた。

 児童・生徒にもっとも勧めたいマンガは、1位「SLAM DUNK」、2位「ONE PIECE」、3位「ドラえもん」「はだしのゲン」、5位「鬼滅の刃」。教員として同僚になってもらいたいと思う芸能人は、1位「大泉洋」、2位「天海祐希」、3位「武田鉄矢」、4位「福山雅治」、5位「松本人志」で、2年連続で「大泉洋」が1位にランクインした。

《川端珠紀》

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