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教科化で広がる英検チャレンジ、小学生の準2級受験者が10年で2倍

 日本英語検定協会は2025年8月15日、「統合報告書2025」を公開し、同報告書の第7弾として「データで見る英検~小・中・高校生の英語力向上の状況~小学生」を紹介している。小学生の英検受験者はこの10年で約1.5倍に増えていることが明らかになった。

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小学生の英検受験者数の推移
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 日本英語検定協会は2025年8月15日、「統合報告書2025」を公開し、同報告書の第7弾として「データで見る英検~小・中・高校生の英語力向上の状況~小学生」を紹介している。小学生の英検受験者はこの10年で約1.5倍に増えていることが明らかになった。

 2024年度の小学生の英検受験者は37万5,991人で、2014年度比で約1.5倍に増加している。特に4級以上の受験者が増加し、4級は約1.6倍、3級は約1.9倍、準2級は約2倍と中位級の伸びが顕著だという。

 CEFRの推移を見ると、A1(3級相当)・A2(準2級相当)到達者が増加しており、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能がバランスよく向上している。背景には、小学校での外国語の教科化により学習到達目標が明確化されたことがあると考えられる。受験級の中位シフトは、学習内容の整理と評価機会の増加がA1の定着とA2到達の拡大を後押ししている。

 中学校ではA2やB1(2級相当)に到達する生徒が増え、高校では2級・準1級の合格者が増加している。小学校でA1からA2へ進む児童が増えるほど、その後のA2からB1、B2(準1級相当)への移行が円滑になる。小・中・高の接続で見たとき、小学校段階の底上げは中学校・高校の伸びを支える土台となっているという。

《吹野准》

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