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QSアジア大学ランキング2026、東大26位…TOP50に8校ランクイン

 世界的な高等教育評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)は2025年11月4日付で、QSアジア大学ランキング2026を公開した。総合1位は香港大学。日本国内トップは26位の東京大学で、学術的評価などでアジア最高評価を獲得した。

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QSアジア大学ランキング2026(日本の大学トップ3) (C)QS Quacquarelli Symonds 2004-2026
  • QSアジア大学ランキング2026(日本の大学トップ3) (C)QS Quacquarelli Symonds 2004-2026
  • QSアジア大学ランキング2026総合トップ3 (C)QS Quacquarelli Symonds 2004-2026

 世界的な高等教育評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)は2025年11月4日付で、QSアジア大学ランキング2026を公開した。総合1位は香港大学。日本国内トップは26位の東京大学で、学術的評価などでアジア最高評価を獲得した。

 QS世界大学ランキング「アジア2026」は、大学の国際的な認知度や研究力、教育環境、国際化の取組みなどを総合的に評価し、アジア地域の上位大学を順位付けしたもの。今回のランキングでは、新たに「博士号取得教員数」や「交換留学生数」などの指標を導入し、評価項目を拡充した。対象は25の国・地域の計1,526大学で、うち557校が初参加となる過去最大規模の調査となった。

 総合ランキングは、1位「香港大学(香港特別行政区)」、2位「北京大学(中国)」、3位タイ「南洋理工大学(シンガポール)」「シンガポール国立大学(シンガポール)」、5位「復旦大学(中国)」。香港大学が前年2位から順位を上げ、最高位を獲得した。

 日本勢では、東京大学が26位で国内首位。続いて京都大学(28位)、東北大学(29位)、東京工業大学(33位)、九州大学(35位)、名古屋大学(36位)、大阪大学(40位)、北海道大学(42位)の順となり、上位50位以内に8校が入った。掲載された147校のうち11校が前年より順位を上げ、特に横浜国立大学が13ランク上昇して241位と健闘した。

 国内トップの東京大学の評価をみると、学術的評価と雇用主評価の2項目で100%を達成している一方、国際教員比率や留学生比率など、国際的な評価に関する評価が上位校に比べて低かった。

 日本政府は、2033年を目標に、日本人留学生を50万人送り出し、外国人留学生を40万人受け入れる共創のための留学モビリティ構想を掲げている。政府はこの目標の実現に向け、英語で学べるプログラムや海外大学との共同学位制度の拡充を進めており、日本語を母語としない学生にも学びやすい環境づくりが進展。こうした取組みに、世界からも期待の声が高まっているという。

◆QSアジア大学ランキング2026
1位「香港大学」香港特別行政区
2位「北京大学」中国
3位「南洋理工大学」シンガポール
3位「シンガポール国立大学」シンガポール
5位「復旦大学」中国
6位「香港科技大学」香港特別行政区
7位「香港中文大学」香港特別行政区
7位「香港城市大学」香港特別行政区
9位「清華大学」中国
10位「香港理工大学」香港特別行政区

◆QSアジア大学ランキング2026
※日本国内の順位
1位「東京大学」(26位)
2位「京都大学」(28位)
3位「東北大学」(29位)
4位「東京工業大学」(33位)
5位「九州大学」(35位)
6位「名古屋大学」(36位)
7位「大阪大学」(40位)
8位「北海道大学」(42位)
9位「慶應義塾大学」(58位)
10位「早稲田大学」(59位)
※括弧内は「QSアジア大学ランキング2026」総合順位
(C)QS Quacquarelli Symonds 2004-2026

《川端珠紀》

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