長崎県は2025年2月7日、2026年度(2025年度実施)長崎県公立学校教員採用選考試験の実施要項等について公表した。試験日程の早期化や大学3年時受験の導入など、長崎県の教員採用試験は2026年度から大きく変わる。要項ではおもな変更点のほか、採用予定者数や出願、試験の詳細について掲載している。
長崎県の2026年度教員採用選考試験は、小中高と特別支援学校の教諭、養護・栄養教諭を募集。採用予定人数は、小学校教諭230人、中学校教諭130人、高等学校教諭94人、特別支援学校教諭50人、養護教諭24人、栄養教諭1人の計529人程度。小学校教諭には離島枠4人のほか、新たに募集を開始する「英語専科」10人を含む。
一般選考の出願資格は、1966年4月2日以降に生まれ、志願する校種・職・教科の普通免許状を有するまたは2026年3月31日までに取得見込みであり、学校教育法第9条および地方公務員法第16条の各号の規定に該当しない者。出願はインターネットを利用した電子申請で行い、2月14日午前10時から3月21日午後5時までの期間に受け付ける。2026年度より2回に増設する小学校・中学校の「本免」申請者を対象とした全国オンライン試験を希望する場合は、出願期間などが異なるため募集要項でよく確認してほしい。
第1次試験は前年度より1か月ほど前倒しし、5月11日に実施。会場は県立長崎西高等学校および県立長崎工業高等学校。筆記試験は2026年度より「教職・一般教養」を「教職教養」のみに変更し、「教職教養」と「専門教科・科目」を課す。第1次試験の合格発表6月13日を予定、第2次試験は6月26日から7月8日のうちの指定された1日または2日に実施される。第2次試験の合格発表は8月8日。全体的に試験日程を早めて行われる。
2026年度の長崎県公立学校教員採用選考試験では、先に記載した小学校教諭「英語専科」の導入や全国オンライン試験の増設、日程の前倒しのほか、すべての校種・教科で大学3年生の受験を新たに導入、大学推薦特別採用選考の対象教科・科目の拡大、中学校における特別支援教育担当教員採用枠の新設など14の変更点を設け、採用試験が大きく変わる節目となる。従来の試験と変更となっている部分もあるため、出願や試験内容など、詳細は事前によく確認することをお勧めする。
実施要項や写真票・申請書・願書等のダウンロード、2026年度からの変更点などについては、長崎県Webサイトにて確認できる。