埼玉県教育委員会は2024年10月24日、2024年度~2026年度の3年間を計画期間とする「埼玉県学校教育情報化推進計画」を策定したと発表した。4つの基本方針のもとに、12の施策と61のおもな取組み(再掲含む)を設定し、社会全体で取り組む計画。
埼玉県学校教育情報化推進計画は、埼玉県が学校教育の情報化に関する施策を、総合的かつ計画的に実施するために策定したもの。計画推進にあたっては、国、都道府県、市町村、学校が役割分担のもとで、協力して取り組んでいくことが重要と認識し、家庭や地域等の関係者への共通理解の促進を図り、社会全体で取り組む計画。計画期間は2024年度から2026年度までの3年間。
基本方針は「児童生徒の資質・能力の育成」「教員のICT活用指導力の向上」「ICT活用環境の整備」「ICT活用推進体制の整備と校務DXの推進」の4つ。基本方針のもとには12の施策と61のおもな取組み(再掲含む)を設定し、進捗状況を把握するため、基本方針ごとに指標を設けている。
計画の着実な実現に向けた4指標のうち、「児童生徒のICT活用を指導できる教員の割合」(2022年度現状値81.7%)、「授業にICTを活用して指導できる教員の割合」(2022年度現状値80.3%)、「教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用できる教員の割合」(2022年度現状値90.4%)の3指標については2026年度までに100%、「学習者用コンピュータの更新・整備状況」は2026年度までに95%を目指す。
教員の資質向上に向けたおもな取組みには、研修の充実・「埼玉県立学校版 教師のICT活用指導力向上のためのルーブリック」の活用。中核となる人材の育成と指導・活用方法の共有に向けた取組みには、ICT活用プロジェクトの実施・ホームページなどでの事例共有、外部人材の活用などをあげている。
なお、同計画の策定にあたり、埼玉県では8月13日~9月12日の期間、計画案を公表し「埼玉県県民コメント制度」により意見を聴取。8者(個人7・団体1)から寄せられた29件の意見については、県の考え方と反映状況を別途掲載している。