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数理・DS・AI教育プログラム認定「応用基礎レベル」過去最多

 内閣府、文部科学省および経済産業省は2024年8月27日、2024年度(令和6年度)数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度の認定・選定結果を公表した。リテラシーレベルは112件(プラス5件)、応用基礎レベルは過去最多となる100件(プラス6件)が認定された。

教育行政 文部科学省
数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度、認定・選定件数(2024年8月時点)
  • 数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度、認定・選定件数(2024年8月時点)
  • リテラシーレベルプラス認定
  • 応用基礎レベルプラス認定
  • 数理・データサイエンス・AIの位置づけ

 内閣府、文部科学省および経済産業省は2024年8月27日、2024年度(令和6年度)数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度の認定・選定結果を公表した。リテラシーレベルは112件(プラス5件)、応用基礎レベルは過去最多となる100件(プラス6件)が認定された。

 数理・データサイエンス・AI教育プログラムは、同分野に関する知識や技術について体系的な教育を行う大学・短期大学・高等専門学校の正規課程を文部科学大臣が選定する認定制度。課題を解決するための基礎的な能力を育成する「リテラシーレベル」と、実践的な能力を育成する「応用基礎レベル」に分け、大学などの教育プログラムを選定している。認定期間は3年間(初認定5年間)。

 2024年度は3月4日から5月13日まで公募を行い、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度審査委員会による審査の結果、新たに「リテラシーレベル」112件、「応用基礎レベル」100件を認定。応用基礎レベルの認定件数は過去最多となった。

 また、過年度認定を含む認定教育プログラムの中から、先導的で独自の工夫・特色を有するものとして、新たに「認定教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」に5件、「認定教育プログラム(応用基礎レベル)プラス」に6件を認定した。

 リテラシーレベルのプラス認定は、東京工業大学、信州大学、広島大学、西南学院大学、サイバー大学の国私立5大学。応用基礎レベルプラスは、群馬大学、千葉大学、宮崎大学、豊田工業大学に加え、学部・学科単位で、佐賀大学(理工学部)と北海道医療大学(医療技術学部)の国私立4大学2学部が選定された。

 2024年8月時点の総認定数(かっこ内はプラス選定の件数)は、リテラシーレベルが、国立大学69件(19件)、公立大学34件(1件)、私立大学288件(8件)、短期大学46件(0件)、高等専門学校57件(2件)の計494件(30件)。応用基礎レベルは大学等単位が92件(13件)、学部・学科単位が151件(9件)。認定を受けている大学等数はリテラシーレベル493校、応用基礎レベルは166校となった。

 数理・データサイエンス・AIモデルカリキュラムは、高校学習指導要領の改訂や今後社会で求められるリテラシーの変化などを踏まえ、定期的に見直しを実施。2024年2月改訂版では、リテラシーレベル「年50万人、大学・高専生全員」、応用基礎レベル「年25万人、高専・大学の50%」、エキスパートレベル「年2,000人、トップクラス年100人」の目標を掲げている。

《川端珠紀》

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