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【全国学力テスト】2023年度の実施要領を教委に通知…文科省

 文部科学省は2022年12月7日、2023年度(令和5年度)全国学力・学習状況調査に関する実施要領を決定し、各都道府県の教育委員会等へ通知した。同調査の具体的な実施方法等については、2023年2月下旬から3月上旬ごろに作成・配布する予定の調査マニュアルで示される。

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 文部科学省は2022年12月7日、2023年度(令和5年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)に関する実施要領を決定し、各都道府県の教育委員会等へ通知した。同調査の具体的な実施方法等については、2023年2月下旬から3月上旬ごろに作成・配布予定の調査マニュアルで示される。

 2023年度全国学力テストは、小学6年生と中学3年生を対象に2023年4月18日に実施する。新たに規定等の変更があったのは2項目。1つ目は、教科に関する調査において、国語、算数・数学に加えて中学校調査で英語を実施すること。2つ目は、中学校英語「話すこと」調査、および一部の学校における児童生徒質問紙調査について、端末を活用したオンライン方式により実施すること。

 文部科学省は、同調査の実施要領を作成し、各都道府県の教育委員会等へ通知を発出。所管の学校等に対して、調査を円滑かつ確実に実施するため、速やかに周知を図るよう協力を依頼した。

 実施要領では、同調査の対象、調査事項、調査実施日、実施体制、中学校英語「話すこと」に関する調査実施にかかる特例的な措置、調査結果の取扱い、相談体制、留意事項等を項目ごとにまとめて掲載。別紙として、時間割モデル、スケジュール(予定)、実施系統図、調査結果の公表体系等も添付している。

 新たに実施する中学校英語「話すこと」の出題範囲は、調査する学年の前学年までに含まれる指導事項を原則とする。出題内容は、「身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能等」「知識・技能を実生活のさまざまな場面に活用する力や、さまざまな課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力等」の2項目。調査問題ではこの2項目を一体的に問い、解答は原則、口述式で行う。

 ただし、右耳・左耳それぞれの平均聴力レベルが60デシベル以上の生徒は調査の対象としないこととすることができる。調査実施日については、4月18日の調査日当日は、文部科学省が抽出した500校程度で実施。期間内実施校については、4月19日から5月26日までの間で文部科学省が指定した日に実施する。これにともない、調査問題、正答例、出題の趣旨、解答類型は最終実施日の5月26日までは公表しない。

 なお、同調査の具体的な実施方法等については、2023年2月下旬から3月上旬ごろに作成・配布する予定の調査マニュアルで示すとしている。


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