内田洋行は2022年9月15日、文部科学省CBTシステム「MEXCBT(メクビット)」対応の学習eポータル「L-Gate」に新たな機能を拡充したことを発表した。名簿連携や一斉配信機能、各社が提供するツールとの連携を実現し利便性が向上した。
GIGA端末環境の進展にともない、 デジタル教科書・デジタルドリル・CBT等、学習者を支援するさまざまなデジタルコンテンツやツールが広がりをみせている。一方、それぞれのサービスがもつデータの連携が課題となっている。教育データ活用を進めるためには、データ形式やデジタルコンテンツ・ツール間の相互接続が標準化され、標準に準拠した製品による「デジタル・エコシステム」を形成する必要がある。
文部科学省は、2023年度(令和5年度)全国学力・学習状況調査から、中学校3年生英語の「話すこと」調査をオンライン方式で実施することを計画。「話すこと」調査は、文部科学省が提供するCBTシステム「MEXCBT」を活用し、GIGA端末から高速ネットワークを介して実施されるため、実施にあたりMEXCBTに対応した学習eポータルの導入が必要となっている。
内田洋行の学習eポータル「L-Gate」は、当初よりIMS Globalが定める国際技術標準を採用し、他社ツールとの相互運用性を高め、MEXCBTにも対応。2022年9月時点で、教育委員会・学校法人の約500団体・6,000校の約230万人が活用している。
今回発表した新機能では、名簿連携機能により年次更新が効率的にできるようになる他、MEXCBTから提供される学習課題を域内の全学校に一斉に配信する「一斉配信機能」を追加。各社が開発するデジタルツールとの連携を拡充させた。現在は15団体29のコンテンツと連携できる。
今後は、2023年度(令和5年度)全国学力・学習状況調査の結果に適用できるよう、MEXCBTの学習課題の結果を可視化し最適化された学習に役立てる「スタディログ」機能と、課題の早期発見に役立てる「毎日の記録」機能を搭載予定。
内田洋行では、学習eポータル「L-Gate」導入検討セミナー(第5弾)をオンラインにて開催。Webサイトにて9月~11月の日程とZoomのURLを公表している。