文部科学省は2021年11月5日、義務教育諸学校教科用図書検定基準等の改正に関するパブリックコメントを開始した。義務教育諸学校教科用図書検定基準、高等学校教科用図書検定基準の一部改正について、12月6日まで意見を公募する。 文部科学省は、2020年2月の教科用図書検定調査審議会「教科書検定制度の改善について(報告)」における提言内容等を踏まえ、義務教育諸学校教科用図書検定基準の一部改正および高等学校教科用図書検定基準の一部改正を予定。行政手続法第39条等に基づき、義務教育諸学校教科用図書検定基準案および高等学校教科用図書検定基準案について、パブリックコメント(意見公募手続)を実施する。 義務教育諸学校教科用図書検定基準と高等学校教科用図書検定基準の一部改正では、「第2章 教科共通の条件(各教科共通の条件)」の「選択・扱いおよび構成・排列」で、引用、掲載された教材、写真、挿絵等について「それらの教材、写真、挿絵等の読み取りや活用を的確に行うことができるよう適切な配慮がされている」を追記。別表の用語・記号等の「表記の基準」についても一部追記している。 今回の告示は、公布の日から施行し、2024年度(令和6年度)以降の使用に係る教科用図書の検定から適用される。 パブリックコメントの実施は、12月6日まで。意見の提出は、郵送・FAX・電子メールのいずれかで行う。電話による意見提出は不可。意見公募要領や改正案等の資料は、電子政府の総合窓口「e-GOV」で公開している他、文部科学省「情報ひろば」旧庁舎3階でも配布している。