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学校の消毒、次亜塩素酸水の噴霧器「使わないで」

 文部科学省は2020年6月4日、学校における消毒方法などについて、全国の教育委員会などに通知した。日常的な消毒の方法や注意点、使用する消毒剤、感染者が発生した場合の消毒などについて、新たな情報をまとめている。

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  • 文部科学省「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」
 文部科学省は2020年6月4日、学校における消毒方法などについて、全国の教育委員会などに通知した。日常的な消毒の方法や注意点、使用する消毒剤、感染者が発生した場合の消毒などについて、新たな情報をまとめている。

 学校再開に向けた新型コロナウイルス感染症対策などについては、5月22日発出の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」で、学校の衛生管理上の留意事項を示し、学校における消毒方法についても言及している。

 今回、消毒に関してさらに詳しい情報を新たに追加。教育委員会など全国の学校設置者に通知し、学校薬剤師などと連携して適切な消毒を行うよう求めている。今回の通知内容は後日、「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」にも追加するという。

 日常的な物の表面の消毒には、消毒用エタノールや0.05%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使用するが、児童生徒には次亜塩素酸ナトリウムを扱わせないようにする。一部の界面活性剤で新型コロナウイルスに対する有効性が示されており、それらの成分を含む家庭用洗剤を用いることも有効としている。

 一方、次亜塩素酸水については、「次亜塩素酸ナトリウムとは異なるものであり、新型コロナウイルスに対する有効性についてはまだ十分確認されていません」と記載。次亜塩素酸水の噴霧器の使用は、有効性や安全性が明確になっているとは言えず、学校には健康面でさまざまな配慮を要する児童生徒がいるため、「児童生徒等がいる空間で使用しないでください」としている。

 具体的な消毒方法では、ドアノブ・手すり・スイッチなど、児童生徒がよく手を触れる個所や共用物は1日1回以上、消毒液を浸した布巾やペーパータオルで拭く。トイレや洗面所は、家庭用洗剤を用いて洗浄する。消毒作業中は、目・鼻・口・傷口などを触らないよう注意し、換気を十分に行う。

 消毒の際の注意点としては、エタノールは揮発性が高く、引火しやすい性質があり、電気スイッチなどへの直接の噴霧は故障や引火の原因になることから、エタノールを使用する際は布などに含ませ、消毒対象を拭き、そのまま乾燥させる。

 次亜塩素酸ナトリウムで消毒する際は、必ず手袋を着用。手指消毒での使用は不可。次亜塩素酸ナトリウムは、非常にアルカリ性が高く、薄めた液でも材質によっては変色や腐食を起こす場合があることから、拭いた後は必ず清潔な布などを用いてしっかり水拭きし、乾燥させる。色落ちしやすい物や腐食の恐れのある金属などには使用しない。

 また、次亜塩素酸ナトリウムの噴霧は、吸ったり目に入ったりすると健康に害を及ぼす可能性があるため、「絶対に行わないでください」と明記。希釈した次亜塩素酸ナトリウムは使い切りとし、長時間にわたる作り置きはしないよう求めている。

 児童生徒や教職員の感染が判明した場合の消毒は、保健所や学校薬剤師などと連携して行うが、必ずしも専門業者を入れて施設全体を行う必要はなく、当該感染者が活動した範囲を特定して汚染が想定される物品を消毒する。物の表面についたウイルスの生存期間が24~72時間くらいとされていることから、消毒できていない個所は生存期間を考慮して立ち入り禁止とするなどの処置も考えられるとしている。
《奥山直美》

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