先週(2025年12月1日~12月5日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。共通テスト2026志願者は現役生減少・既卒者が大幅増、東北公益文科大・2026年度から公立化へ、今年の漢字・2025年は「熊」などのニュースがあった。また、12月15日以降に開催されるイベントを9件紹介する。
教育ICT関連
沖縄県の公立高校が最速…リシード学校インターネット回線速度計測ランキング(2025年11月)
リシードでは、全国の教育機関が無料で使用できる「学校インターネット回線速度計測」サービスを提供している。この記事では、2025年11月1日から11月30日までの計測ログより、ダウンロード速度上位を紹介する。
NTT東日本、日本初「地域拠点×通信制」ハイブリッド教育モデル始動
NTT東日本は2025年12月10日、河合塾グループと3月に締結した連携協定に基づき、日本初となる「地域拠点×通信制」のハイブリッド教育モデルを実現する広域通信制高校「ドルトンX学園高等学校」との連携を開始すると発表した。
内田洋行、世界標準の次世代CBTシステム「TAO」発表
内田洋行は2025年12月5日、ルクセンブルクに本社を置くOpen Assessment Technologies S.A.(以下、OAT社)と共同で開発する次世代版CBTプラットフォーム「TAO(タオ)」のフルラインアップを世界に先駆けて日本で発表した。
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文部科学省関連
ネクストハイスクール構想で基金創設…2025年度補正予算案
政府は、2025年度の補正予算案を閣議決定した。文部科学省では、高校教育改革を促進するため、各都道府県に基金を創設し、先導校の取組みや成果を域内の高校に普及する「N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想」に2,955億円を盛り込んだ。
公立小中学校の耐震化未実施、100棟以下に…耐震化率99.9%
文部科学省は2025年12月10日、公立学校施設の耐震改修状況フォローアップ調査結果を公表した。公立小中学校における耐震化未実施の建物は93棟で、前年度(2024年度)から42棟減少。耐震化未実施の建物は全国で100棟を下回り、耐震化率は99.9%であった。
【全国学力テスト】2026年度の実施要領を通知…CBT中学英語の実施日程など
文部科学省は2025年12月5日、2026年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領を決定し、各都道府県の教育委員会等へ通知した。PBT(筆記方式)の調査実施日は2026年4月23日。CBTで行われる中学校英語は実施期間が設けられ、一部学校外での実施も可能となっている。
大学入試の多様化に手応えも年内入試のあり方検討…文科相12/9会見
松本洋平文部科学大臣は2025年12月9日の会見で、青森県東方沖を震源とする地震への対応状況を報告するとともに、基礎研究の支援方策や大学入試改革、先端研究分野の推進などについて見解を示した。
東北公益文科大、2026年度から公立化へ…文科省が認可
文部科学省は2025年12月9日、2026年度(令和8年度)大学の設置者変更の認可について、大学設置・学校法人審議会において審議のうえ、東北公益文科大学の設置者の変更の判定を可としたことを公表した。
【共通テスト2026】志願者数49万6,237人(確定)現役生は減少も、既卒者が大幅増
大学入試センターは2025年12月9日、2026年度(令和8年度)大学入学共通テストにおける志願者数を公表した。総志願者数は前年度比1,066人増の49万6,237人。現役生は前年度比5,657人減となったものの、既卒者が6,336人増と大幅に増加した。
授業5分短縮で主体的な学び創出に手応え…文科相12/5会見
松本洋平文部科学大臣は、研究開発学校の指定を受けている目黒区立上目黒小学校を訪れ、授業時間を5分短縮して生み出した時間を活用した特色ある教育活動を視察したことを2025年12月5日の会見で報告した。今後の学習指導要領改訂に向けた検討にも生かす考えを示している。
【大学受験2026】二松学舎大学大学院、文学研究科に新専攻設置へ
文部科学省は2025年12月5日、2026年度(令和8年度)開設予定の大学の学部等の設置届出について公表した。二松学舎大学大学院が10月に届け出た「文学研究科 歴史文化学専攻」の設置届出が受理された。
教員採用試験の共同実施へ…27年度3日程案を提示
文部科学省は2025年12月5日の有識者会議で、自治体ごとに実施している教員採用1次筆記試験の共同実施に向けた日程案を提示した。2027年度からの導入を目指しており、初年度は5月8日、6月12日、7月10日の3日程を設定する案が示された。
イベント関連
教育データ活用で導く「教員研修全国セミナー」東北12/25
富士電機ITソリューションが特別協賛する情報教育対応教員研修全国セミナー「Educational Solution Seminar 2025 in 東北」が2025年12月25日、TKPガーデンシティ仙台にて開催される。対象は小中高の教員など。参加費無料。申込期限は12月24日。セミナーなど定員があるものは先着順。
鳴門教育大「EDU DX CONFERENCE 2025」12/20・21、オンライン併用
鳴門教育大学は、教員養成DXの推進の一環として、「EDU DX CONFERENCE 2025」を 2025年12月20日と21日に現地とオンライン併用で開催する。参加費無料。事前申込制、締切りは12月12日午後1時。
英語教育改革の成果と課題を検証…日本英語検定協会セミナー12/21
日本英語検定協会は、「英語教育オンラインセミナー2025 英語教育改革のあゆみとこれから② ~子供達の未来のために~」を2025年12月21日にオンラインで開催する。
塾経営とブランディングとは1/14…教育テック大学院大
教育テック大学院大学が主催する塾向けセミナー「生徒も教職員も元気になる塾経営とブランディングとは」が2026年1月14日、オンラインで開催される。参加費は無料で、申込みは先着順にて受け付ける。
「主体的な学び」テーマにパネルディスカッション1/17
学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を開発・提供するCOMPASSは2026年1月17日、次期学習指導要領改訂に向けて考える「一歩先の主体的な学び」をテーマにしたオンラインイベントを開催する。
探究学習や進路指導の「自己理解」支援…中高教員向けウェビナー12/17
Nissay MIRAIQAが運営する教育機関向けAIジャーナリングサービス「muute for School」は2025年12月17日、中学校・高等学校の教員を対象とした無料オンラインウェビナー「酒井淳平と長谷川弘和が語る『キャリア教育における"自分を知る"ことの重要性』」を開催する。
AI時代の教育DX最前線…クラウド革新オンラインセミナー12/23
イーディーエルは、クラウド革新オンラインセミナー第6弾「義務教育の進化を見落とすな~AI時代の教育DX最前線と、経営者が知るべき組織を強くする方法~」を2025年12月23日に開催する。参加費無料。定員300名。事前申込制。
データから読む「2040年大学・高校の展望」河合塾セミナー12/22
河合塾と河合塾グループのKEIアドバンスは、大学・高校の経営層や教職員を対象としたオンラインセミナー「2040年の大学・高校、高大接続を展望する」を2025年12月22日に開催する。各種調査データをもとに、教育の将来像のあり方と課題を探る。参加無料、事前申込制。
スクールタクト「やってみるデジタル・シティズンシップ教育」12/18
スクールタクトは2025年12月18日、「デジタル・シティズンシップ教育」をテーマにしたオンラインイベントを開催する。成城学園初等学校の秋山貴俊先生が登壇。児童のリアルな行動や衝突を「生きた教材」として扱う具体的な実践について、詳しく解説する。
その他
河合塾グループ「ドルトンX学園高等学校」開校へ…地域拠点滞在×通信制のハイブリッドな学び
河合塾グループの河合塾学園(本部:愛知県名古屋市、理事長:河合英樹)は、2027年4月、岩手県一関市に「ドルトンX学園高等学校」を開校する。同校は、東京都調布市にあるドルトン東京学園の姉妹校として設立され、「国内外の地域拠点に滞在しての探究学習とオンライン…
THE学際科学ランキング2026、MITがV2達成、日本トップは東北大
英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は2025年11月20日、学際科学ランキング2026の結果を発表した。マサチューセッツ工科大学(MIT)が2年連続で首位を維持し、トップ4を米国勢が独占した。東北大学は38位にランクインし、日本の大学の中で最上位となった。
今年の漢字、2025年は「熊」自然との共存が課題に
日本漢字能力検定協会は2025年12月12日、京都・清水寺で「今年の漢字」を発表した。森清範貫主が揮毫した漢字一字は「熊」。全国で相次ぐクマ出没や被害を受けて、人と自然との共存について考える1年となった。







