文部科学省は2025年6月27日、2026年度(令和8年度)開設予定の大学の学部などの設置届出について公表した。公立2校と私立15校が学部の設置を届け出たほか、学科設置や大学院の研究科設置など、計65校が2026年4月の設置届出を受理された。
公私立の大学の学部・学科の設置、大学院の研究科・専攻の設置および課程の変更にあたっては、学位の種類や分野を変更しないなど一定の要件に該当すれば、あらかじめ文部科学大臣に届け出ることで、認可を要せずに設置できる。
2026年度開設予定の届出は、学部設置が公立大学2校・私立大学15校、学科設置が私立大学22校と公立高等専門学校1校、研究科設置が公立大学大学院1校と私立大学大学院10校。このほか、公私立大学大学院の研究科の専攻の設置または課程の変更10校、私立大学の学部における通信教育の開設1校、私立大学の学部等連係課程実施基本組織等の設置3校の計65校。
学部設置は、福井県立大学、長野大学、北星学園大学、城西国際大学、和洋女子大学、大妻女子大学、共立女子大学、実践女子大学、中央大学、創価大学、東洋英和女学院大学、仁愛大学、静岡理工科大学、金城学院大学、京都光華女子大学、甲南女子大学、関西国際大学の計17校で、計21学部37学科が新設される。
このうち福井県立大学は、地域政策学部を設置、入学定員は70人。中央大学は、既存の理工学部を募集停止とし、再編する形で基幹理工学部、社会理工学部、先進理工学部の3学部を設置。3学部10学科の入学定員は計1,020人となっている。
また学科設置では、明治大学が政治経済学部の地域行政学科を廃止し、同学部に政策学科を新設する。募集定員は200人。同時に経済学科は定員を65人減とするほか、総合数理学部の現象数理学科の名称を現象数理統計学科に変更する。
大学院では、順天堂大学大学院が医療科学研究科を設置するほか、慶應義塾大学大学院が理工学研究科の6つの専攻を廃止し、新たに8つの専攻を設置する。
2026年度開設予定の大学の学部などの設置届出一覧は、文部科学省のWebサイトで閲覧できる。