性教育の新たな学びの場として、ピルコンが運営するオンライン性教育ポータルサイト「ライフデザインオンライン」に新シリーズが公開された。今回は、アメリカのNGOであるPlanned Parenthoodが企画・制作した8つのコンテンツを日本語訳し、日本財団の助成を受けて提供される。教員の利用無料。
新コンテンツの開発背景には、教員からの「性教育を始めたいがどう学んでいいかわからない」「生徒からの質問に自信をもって答えられない」といった声があったという。
今回の新シリーズは、全米最大の性教育機関「Planned Parenthood」が運営するオンライン教育サイト“Sex Ed TO-GO”のコンテンツをもとにしており、日本語訳・吹き替えが施されている。用語の解説や日本の制度に関する補足も訳注としてコンテンツ内に記載されている。
新シリーズは、「効果的な性教育入門」「インクルーシブな性教育」「トラウマに配慮した性教育」「健康的な人間関係をサポートする」「生徒からの質問に答える」「障害のある生徒への対応1:すべての人が学びやすくする工夫」「障害のある生徒への対応2:障害者と共に学ぶ性教育」「セクシュアルハラスメントの基礎知識」の8コースで構成される。
ライフデザインオンラインの会員登録後、「教材検索・ダウンロード」のタブから「教え方を学ぶ」コンテンツの一覧を閲覧できる。講義動画は会員期間中、いつでも何度でも視聴可能で、振返りフォームを通じて自身の考えを深めることができる。各コンテンツはオンデマンドの映像教材と振返りフォームから構成されており、視聴とフォームの記入・送信で受講が完了する。
ピルコンでは今後、「教え方を学ぶ」コンテンツ受講者や受講を検討している人向けの勉強会やイベントなども企画予定。4月19日には新シリーズ発表イベント「性教育の教え方をアップデートしよう」がオンラインで開催される。基調講演には、日本で性教育の研究・実践を長年行ってきた、”人間と性”教育研究協議会代表幹事で、「季刊セクシュアリティ」誌編集長の水野哲夫氏が登壇し、日本の性教育の現状と課題について講演予定。申込みはPeatixより受け付ける。
◆ライフデザインオンライン新シリーズ発表イベント 「性教育の教え方をアップデートしよう」
日時:2025年4月19日(土)13:00~15:00
会場:オンライン(Zoom)
対象:教員・学生・一般など
参加費:無料
申込方法:Peatixサイトより申込み