教育業界ニュース

「研修活用応援キャンペーン」開始…生成AI活用を体験

 みんがくは2025年3月28日、全国の教育センターや教育委員会を対象に「研修活用応援キャンペーン」を開始した。このキャンペーンは、指導主事を中心とした教職員研修において、生成AIを活用した授業づくりや業務効率化の可能性を無償で体験・検証できる機会を提供する。

教材・サービス 授業
研修活用応援キャンペーン
  • 研修活用応援キャンペーン
  • みんがく

 みんがくは2025年3月28日、全国の教育センターや教育委員会を対象に「研修活用応援キャンペーン」を開始した。このキャンペーンは、指導主事を中心とした教職員研修において、生成AIを活用した授業づくりや業務効率化の可能性を無償で体験・検証できる機会を提供する。

 すでに全国の自治体向けに提供している「無償スタート応援キャンペーン」に加え、今回の施策では、教育センター主導での校内研修や管内研修においても「スクールAI」を無料で活用できる枠組みを新たに設けた。自治体単位での導入を検討する前段階として、まずは研修現場での実証が可能となる。

 GIGAスクール構想の浸透により「1人1台端末」の環境が整備されたが、多くの教職員が依然としてICTや生成AIの活用に不安を抱えており、研修機会も十分とは言えない状況だ。特に、指導主事を中心とした教職員研修の場では、「そもそも生成AIをどう授業で使えるのか」「現場でどんな価値があるのか」という根本的な理解と体験の機会が不足している。本キャンペーンでは、研修主催者が安心して生成AIを導入・体験できる環境を整え、教育現場での生成AI活用の第一歩を支援する。

 「スクールAI」は、みんがくが提供する教育に特化した生成AI活用プラットフォームだ。Azure基盤で安全性が高く、個人情報を学習しない生成AIを採用。生成AIとの対話ログを可視化できる安心設計や、先生自身がAIを作成・共有できる教育特化プラットフォームなどの特徴をもつ。また、授業づくり・校務効率化など、100種類以上のテンプレートを搭載している。

 キャンペーンの対象は全国の教育センターや教育委員会で、指導主事主導で実施される教職員研修(校内・管内問わず)が対象となる。提供内容には、スクールAIの無料アカウント提供(研修期間中)や、研修時に使用できるプロンプトテンプレート集の提供などが含まれる。

 応募条件として、研修終了後に簡単な振返りレポートの提出が求められる。1回の研修でも、複数回にわたる連続研修でも対象となる。

 みんがくは「次世代の教育のスタンダードを創る」をビジョンに掲げ、「教育×テクノロジー」をテーマに現場課題と向き合う会社だ。全国の教育者が協力して運営していた合同オンライン自習室から始まったプロジェクトが発展し、会社となった。現在では、生成AI×教育のサービス開発プラットフォーム「スクールAI」の開発に注力している。

《風巻塔子》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top