iTeachers TVは2024年7月24日、森村学園中等部・高等部の三枝優輝先生による教育ICT実践プレゼンテーション「ICTを用いて理科実験のデータ・結果を見る教育的意義について」を公開した。実験動画の撮影・編集、表計算ソフトを用いたグラフ作成について、実践や成果を紹介する。
iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で取り上げる。
今回のゲストは、森村学園中等部・高等部の三枝優輝先生。「ICTを用いて理科実験のデータ・結果を見る教育的意義について」と題して、7月17日に前編(Vol.418)、7月24日に後編(Vol.419)を公開した。
三枝先生は、長野県の学校を経て、2019年より森村学園中等部・高等部で理科教諭として勤務。2020年のコロナ禍による学校内ICT化にともない、授業でも積極的にICTを利用し、学校ホームページや学会誌などにICTを用いた授業実践を投稿。日本物理教育学会会員。Microsoft認定教育イノベーター。
前編では、教員や生徒が理科実験の内容・結果を動画に収め、編集することの有効性を伝える。生徒たちがどのように感じながらICTを使っているのか、有意義な効果が出せているのか振り返りながら、自分を表現するツールとして生徒が積極的にICTを使うようすも紹介。ICT活用の取組みが、生徒の非認知能力の育成・向上に役割を果たしているという考えや期待を語る。
後編では、生徒が行った実験の結果について、手描きと表計算ソフト(Excel)を用いたグラフ作成の実践を取り上げる。それぞれのメリット・デメリットを考えさせることで教育的意義が確認でき、表計算ソフトでは手描きだけでは測定しきれない、データ処理だからこその科学現象の定量的な理解を促進し、深化につなげる実践や意義を伝える。
番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では「先生たちのホームルーム」運営の江口徹さんによる「あれ?間隔あわない、そろわない フォントのあれこれ…」、後編では日本大学櫻丘高等学校の田中忠司先生による「声でiPadをコントロールしてみよう」を紹介する。
番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに419回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。
◆iTeachers TV【Vol.418】森村学園中等部・高等部の三枝優輝先生
「ICTを用いて理科実験のデータ・結果を見る教育的意義について」前編
◆iTeachers TV【Vol.419】森村学園中等部・高等部の三枝優輝先生
「ICTを用いて理科実験のデータ・結果を見る教育的意義について」後編