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生成AIを活用した特別支援教室の実践…iTeachers TV

 iTeachers TVは2024年1月24日、八王子市立上柚木中学校の中澤幸彦先生による教育ICT実践プレゼンテーション「AIで個別最適化~特別支援教室でのICT活用~」を公開した。生成AIを用いた特別支援教室での実践例や成果を紹介する。

事例 ICT活用
iTeachers TV「AIで個別最適化~特別支援教室でのICT活用~」
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 iTeachers TVは2024年1月24日、八王子市立上柚木中学校の中澤幸彦先生による教育ICT実践プレゼンテーション「AIで個別最適化~特別支援教室でのICT活用~」を公開した。生成AIを用いた特別支援教室での実践例や成果を紹介する。

 iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で紹介する。

 今回のゲストは、八王子市立上柚木中学校の中澤幸彦先生。「AIで個別最適化~特別支援教室でのICT活用~」と題して、2023年12月27日に前編(Vol.392)、2024年1月24日に後編(Vol.393)を公開した。

 中澤先生は、保健体育科として14年勤務し、生活主任や研究主任を経て、2023年から特別支援巡回教員。初任時よりICTを駆使しており、コロナ禍からはGoogleサービスなどをフル活用した年間通した自由進度型で学びを構築。さらに2023年にはAIとの教育対談本を出版するなど、テクノロジーとともに学びを再現している。

 特別支援教室(通級)は、生徒が週に1~2時間通常の授業を抜けて、個別に必要な支援を受けるための教室。前編では、生成AIを活用して特別支援教室の生徒のコンプレックスを和らげる新しい取組みを紹介する。テーマは「国語嫌いの小説家」。生成AIを用いて小説を作る授業の実践例やポイントを伝える。

 特別支援教育の授業では、生徒の感情コントロール、教科への苦手意識、自己理解の難しさがよく見受けられる。後編では、特別支援教室に通う生徒が、生成AIを用いた自己問答と対話を通じて、これらの課題を解決しようと試みた事例を取り上げる。生成AIを使って自己理解を深めながら、自分の取扱説明書や自分にあった座右の銘を作成する授業のプロセスを紹介。生徒の感情的成長や社会的成長にどのように貢献したのか、具体的な例を交えて説明する。

 番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では千葉県立市川工業高等学校の片岡伸一先生による「校務で使えるAdobeの生成AI」、後編では聖徳学園中学・高等学校の品田健先生による「提出物はGoogle Formsで」を紹介する。

 番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに393回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。

◆iTeachers TV【Vol.392】八王子市立上柚木中学校の中澤幸彦先生
「AIで個別最適化~特別支援教室でのICT活用~」前編

◆iTeachers TV【Vol.393】八王子市立上柚木中学校の中澤幸彦先生
「AIで個別最適化~特別支援教室でのICT活用~」後編

《奥山直美》

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