昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校は2024年1月12日、教育機関向けプライベートChatGPT(ニュークリエイター)を導入したことを公表した。生徒や教員の個人情報流出防止などの安全性を確保しつつ、生成AIの活用に積極的に取り組むという。
生成AIは、ユーザーが入力するデータを取り込んで利用するため、個人情報が流出してしまうリスクが問題となっているが、プライベートChatGPTはこうしたリスクを排除するとされている。昭和中学校・昭和高等学校は、生成AIを含む新しいテクノロジーに触れる機会創出に力を入れており、2023年は「スーパーサイエンスコース」の中学3年生を対象に、AIの特性を知り、AIを活用する出張授業を実施したという。
また、生成AIを生徒と教員にとって身近なものにするためにプライベートChatGPの導入に踏み切り、2023年に教員研修を実施。今回の導入により、学校全体で安全な環境を整え、生成AIを活用してプロンプトを作る力や情報を集め、冷静に整理・分析・理解し、考え、判断し、行動できる力を育むことを目指すとしている。
1月30日と2月5日には、高校1年生全員を対象に、データサイエンス会社Rejouiの協力のもと、生成AIを活用したデータサイエンスの特別授業を実施するという。今後は、プログラミング教育や情報科以外でもプライベートChatGPTを活用するとしている。