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玉川大学と川崎市教育委員会、教員養成で連携協定

 玉川大学と川崎市教育委員会は2025年7月15日、「連携・協力に関する協定」を締結した。この協定に基づき、教育実習等学生の受入れ・派遣に関する覚書と、教職大学院が実施する「教育・連携プログラム」に関する覚書の2件が締結された。

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 玉川大学と川崎市教育委員会は2025年7月15日、「連携・協力に関する協定」を締結した。この協定に基づき、教育実習等学生の受入れ・派遣に関する覚書と、教職大学院が実施する「教育・連携プログラム」に関する覚書の2件が締結された。

 「連携・協力に関する協定」の目的は、玉川大学と川崎市教育委員会が相互の人的、物的、知的資源を活用しながら連携・協力を推進することで、教職員の養成およびその資質・能力の向上を図り、川崎市および大学の教育の充実・発展を目指すことにある。

 この協定により、玉川大学と川崎市教育委員会は、社会および教育現場の変化や要請に対応し、教育の理論と実践に基づく資質を備え、児童・生徒ひとりひとりの可能性を引き出すことのできる教員の養成および育成に取り組む。また、地域の教育現場と大学が相互に連携することで、実践的な学びの場を創出し、より質の高い教育の実現を目指す。

 具体的な連携・協力の内容としては、教職員の養成および資質・能力の向上、学習活動への参加および支援、文化的または体育的活動への協力、研修等に関することなど。

 覚書の1つ目は、教育実習等学生の受入れ・派遣に関するもので、川崎市立学校教員採用候補者選考試験の受験を予定している玉川大学生が、教育現場での実践的な学びを深められるよう、玉川大学と川崎市教育委員会が連携し、教育実習等の受入れを促進し、その円滑かつ効果的な実施・運営に努める。

 2つ目の覚書は、教職大学院が実施する「教育・連携プログラム」に関するもので、大学と川崎市教育委員会が相互に連携し、大学院生が教育現場での実践的な学びを深められる機会を創出することを目的としている。このプログラムでは、1年次に大学院生に対して教職専門実習を実施し、教育現場での基礎的な実践力と児童・生徒理解を深めることを目指す。2年次には、川崎市立学校での臨時的任用教員等としての勤務と、大学院における実践研究の継続を両立できる機会を提供する。

 これにより、大学院生は教員として教育現場に身を置くことで、小学校・中学校・高等学校を拠点とした実践的な学修環境を得ることができる。この取組みは、自治体が育成を目指す教員像の実現に貢献するものだという。

《風巻塔子》

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