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文科省、大学入学後の英語力育成の好事例…明大ら4件紹介

 文部科学省は2024年5月29日、2023年度(令和5年度)大学入学後の総合的な英語力の育成・評価に関する好事例についてWebサイトに掲載した。東京外国語大学や明治大学など4件の好事例を紹介している。

教育行政 文部科学省
令和5年度 大学入学後の総合的な英語力の育成・評価に関する好事例(概要)
  • 令和5年度 大学入学後の総合的な英語力の育成・評価に関する好事例(概要)
  • 東京外国語大学の事例(一部)
  • 京都工芸繊維大学の事例(一部)
  • 明治大学の事例(一部)
  • 東京都市大学の事例(一部)

 文部科学省は2024年5月29日、2023年度(令和5年度)大学入学後の総合的な英語力の育成・評価に関する好事例についてWebサイトに掲載した。東京外国語大学や明治大学など4件の好事例を紹介している。

 大学入試のあり方に関する検討会議提言においては、各大学における総合的な英語力の育成・評価の取組みを推進するため、大学入試や入学後の教育を有機的に連携させた積極的な促進策を講じ、好事例を普及させることが示されている。これを踏まえ、文部科学省は2023年度、学部段階における総合的な英語力の育成・評価に関する好事例について調査を実施、好事例として取りまとめ公表した。

 今回、好事例として選定されたのは、東京外国語大学、京都工芸繊維大学、明治大学、東京都市大学の4件。2021年度および2022年度の入学者選抜の好事例選定区分「総合的な英語力の評価・育成」で選定された7大学の中から、公表情報や大学における教育内容等の改革状況調査の回答も踏まえ、他大学の参考となる優れた取組みを行う大学として選ばれた。

 東京外国語大学は、大学生全体の英語力の底上げと専門教育との融合の観点から「全学英語教育カリキュラム グローバル人材育成プログラム(GLIP)」が評価された。体系的に編成した300科目以上のGLIP英語科目と、各学部の専門領域に対応した160科目以上の英語による講義科目を開講し、国際社会で必要とされる職業人としての高い英語運用能力を身に付けるカリキュラムを展開している。

 明治大学は、国際的な高度人材の育成と専門教育との融合の観点から「グローバル経営人材育成トラック(GREAT)」や「英語実践力特別強化プログラム(ACE)」などが評価された。実践的な英語4技能をバランスよく身に付けながら、教養や専門知識を英語で学ぶ4年間のカリキュラムを組んでいるほか、専門分野の講義を英語かつ現地の講義形式で実施する「トップスクールセミナー」などを開講し、国際的に活躍できる人材の育成に努めている。

 巻末には、2023年度大学入学者選抜実態調査において、総合的な英語力(4技能)の評価を導入していると回答した大学の一覧も掲載。導入校は135大学・短期大学434学部・学科等となった。好事例は、文部科学省Webサイト内「大学入試情報提供サイト」に掲載。さまざまな好事例や入試に関する情報をまとめて提供している。

《畑山望》

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