国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は2025年7月22日、TOEIC Programを制作・開発するETSがまとめた2024年のTOEIC Listening&Reading TestおよびTOEIC Speaking&Writing Testsの平均スコアと受験者のアンケート結果を発表した。日本の平均スコアはTOEIC L&Rが564点、TOEIC Speakingが117点、TOEIC Writingが130点だった。
2024年TOEIC Testsの世界の国・地域別平均スコアによると、日本の平均スコアはTOEIC Listening&Reading Testが564点で世界31位、TOEIC Speaking Testが117点で世界16位、TOEIC Writing Testが130点で世界18位となった。
TOEIC Listening&Reading Testの受験者について、年齢層でもっとも多いのは21~25歳で44%を占め、専攻では「工学」が24%、「教養学」が19%、「経営学」が17%と続く。職種では「科学/技術職」が24%で最多となり、「事務職」が16%、「マーケティング/販売」が14%と続いた。
英語学習・受験目的に関しては、もっとも使用する英語技能は「リーディング」が32%で、「リスニング」が21%と続く。受験目的は「就職活動のため」が27%で最多であり、「英語学習のため」と「卒業に必要なため」がともに26%であった。英語学習においてもっとも重視される技能は「4技能すべて(リスニング、リーディング、スピーキング&ライティング)」と「リスニング&スピーキング」がともに22%であった。
TOEIC Speaking&Writing Testsの受験者については、TOEIC Speaking Testでは就業状況でもっとも多いのは「フルタイム勤務者」で41%、ついで「全日制学生」が35%であった。業種では「製造業」が37%で最多であり、ついで「サービス業」が22%であった。専攻では「工学」が38%で最多であり、「教養学」が20%、「経営学」が13%と続いた。
英語学習・受験目的に関しては、もっとも使用する英語技能は「リーディング」で23%であり、英語学習においてもっとも重視される技能は「4技能すべて」が37%であった。受験目的でもっとも多いのは「就職活動のため」で54%、ついで「昇進・昇格のため」が17%であった。
TOEIC Writing Testでは、就業状況でもっとも多いのは「フルタイム勤務者」で59%、ついで「全日制学生」が25%であった。業種では「サービス業」が24%で最多であり、ついで「製造業」が15%であった。専攻では「教養学」が46%で最多であり、「経営学」が14%、「工学」が11%と続いた。
英語学習・受験目的に関しては、もっとも使用する英語技能は「リスニング」で40%であり、ついで「リーディング」が19%であった。英語学習においてもっとも重視される技能は「4技能すべて」が27%であり、受験目的でもっとも多いのは「就職活動のため」で43%、ついで「卒業に必要なため」が21%、「英語学習のため」が20%であった。
IIBCは、TOEIC Programを通じて、受験者の英語能力を測定し、企業や学校での活用を促進している。2024年度の日本におけるTOEIC Listening&Reading Testの受験者数は約194万人、TOEIC Speaking&Writing Testsの受験者数は約3万9,000人であった。