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宮城県の教員採用、加点措置を拡大…小学校英語枠は廃止

 宮城県教育委員会は2025年1月7日、2026年度(令和8年度)宮城県公立学校教員採用候補者選考の変更点を公表した。小学校英語枠の選考を廃止し、英語の免許や資格・スコアの所有者に対する加点措置を拡大。中学校英語・高等学校英語出願者のうち、英語外部試験で一定以上のスコアを有する人には実技試験を免除する。

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令和8年度(令和7年度実施)宮城県公立学校教員採用候補者選考の変更点について
  • 令和8年度(令和7年度実施)宮城県公立学校教員採用候補者選考の変更点について
  • 令和8年度宮城県公立学校教員採用候補者選考の日程

 宮城県教育委員会は2025年1月7日、2026年度(令和8年度)宮城県公立学校教員採用候補者選考の変更点を公表した。小学校英語枠の選考を廃止し、英語の免許や資格・スコアの所有者に対する加点措置を拡大。中学校英語・高等学校英語出願者のうち、英語外部試験で一定以上のスコアを有する人には実技試験を免除する。

 2026年度宮城県公立学校教員採用候補者選考は、第1次選考を2025年7月12日、第2次選考を8月下旬~9月上旬(予定)、合格発表を9月下旬(予定)に行う。

 今回発表した2026年度採用選考の変更点は、「出願資格の変更」「小学校英語枠の廃止」「中学校英語・高等学校英語の実技試験免除」「加点措置の変更」の4点。

 出願資格については、定年延長にともない、「昭和39年(1964年)4月2日以降に生まれた者(2026年4月1日時点で年齢が62歳未満)」に変更する。

 これまで実施していた「小学校英語枠」の選考は廃止。英語の免許や資格などを有する人への加算措置を拡大することで、小学校の英語指導で活躍できる人を求めていく。

 中学校英語・高等学校英語出願者のうち、「英検CSEスコア2,300以上」「TEAP309以上」「GTEC1,180以上かつS302以上」「TOEFL(iBT)72以上かつS20以上」「TOEIC L&R+S&W1,095以上かつS160以上」「IELTS5.5以上」「ケンブリッジ英語検定160以上かつSがB2以上」の資格・スコアを有する人は第2次選考の実技試験を免除。評定をAとして合否判定を行う。ただし、スコアは2023年4月1日以降に取得したものに限る。

 加点措置の変更については、児童生徒への支援や読書活動の推進に資する「公認心理師」「臨床心理士」「司書教諭」の資格所有者に5点を加算。英語の免許や外部試験、高等学校の複数免許所有者などにも新たに加点措置を講じる。英語外部試験は、資格・スコアに応じて最大10点を加点する。

 変更点の詳細は、4月に公表予定の「令和8年度宮城県公立学校教員採用候補者選考要項」で確認できる。

《奥山直美》

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