イーオンとKDDIは2024年5月8日、教育機関で利用できる小学生向けAI英語学習コンテンツの提供を開始した。自己紹介や道案内など、さまざまな場面設定でAIと会話して正しい発音や表現を学べるアプリで、英語学習の習慣化を図ることができるという。
英語学習向けAI学習コンテンツは、イーオンが提供するAI対話型英会話学習アプリ「AI Speak Tutor 2」上で利用する。回答に詰まるなど、やり取りがうまくできなかった場合は、AIがヒントを提示して会話がつながるように誘導可能。短時間で重要表現を学習でき、1レッスンあたりの所要時間は10分程度。「好きなスポーツについて話す」などフリートークも可能なため、実際に人と話をしている感覚で実践的に英会話のスキルを習得できるという。
石川県羽咋市では、2024年1月22日~4月30日の期間に同アプリを試験導入。市内の小学校5校に通う小学校3~6年生(合計560人)と能登地区からの避難児童(合計50アカウント)が自宅学習の一環としてアプリを利用した。AIはアプリ上での児童との会話・回答を評価・分析。児童は分析結果を見て、正しい発音や表現を学んだ。
利用後のアンケート調査によると、約8割の児童がアプリを「週に4回~5回」「ほぼ毎日」利用したと回答。「期間終了後も英会話アプリを続けたい」と答えた児童は約7割にのぼり、今後の継続意向も高いという。一方で、教員を含め「読み込みに時間がかかる」などのコメントもあり、今後改善すべき課題は明確になったとしている。
同アプリはイーオンと契約した自治体(教育委員会)や教育機関で利用できる。申込みは、Webサイトの問合せフォームから受け付けている。