岡山県教育委員会と岡山市教育委員会は、2025年度(令和7年度)公立学校教員採用候補者選考試験(2024年度実施)について、大学3年次から受験できる制度を創設すると発表した。大学3年で1次の筆記試験の受験を可能にすることで、大学4年次の負担軽減を図り、受験の機会を増やしたい考え。
2025年度岡山県公立学校教員採用候補者選考試験、2025年度岡山市公立学校教員採用候補者選考試験では、2025年度に卒業見込みで受験に必要な免許を取得見込みの大学3年生も1次試験を受験できるようにする。合格した場合は、次年度の筆記試験が免除され、1次試験は個人面接のみとなる。
採用試験に向けた勉強や教育実習などで多くの準備が必要となる大学4年生の負担を軽減し、新規学卒者の採用試験の受験機会を増やすことを目的としている。
岡山県の選考試験では、1次試験のうち教職教養試験と教科等専門試験を実施。岡山市の選考試験では、第1次試験の総合教養試験と第2次試験の教科等専門試験について、第1次試験の教科等専門試験(教職教養を含む)に集約して実施する。選考スケジュールは一般の選考と同様。3年次で筆記試験に合格しなかった場合は、4年次で再度受験することができる。
3年次に受験可能となる校種・職種は、岡山県が小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・養護教諭(栄養教諭・高等学校「福祉」「書道」は対象外)、岡山市が小学校・中学校・養護教諭。
なお、詳しい内容については、2024年1月ごろに公表予定の実施概要で公表するとしている。