教育業界ニュース

学校はマスク不要、教職員が率先して外す必要も…千葉県教委

 千葉県教育委員会は2023年5月19日、児童生徒が周囲の雰囲気等でマスクを外せない状況が生じないようにするため、教職員が率先してマスクを外すことも必要とする通知を出した。学校生活全般にわたり、原則としてマスク着用は不要との考えも明示している。

教育行政 教育委員会
学校における新型コロナウイルス感染症に関すること
  • 学校における新型コロナウイルス感染症に関すること
  • 感染症に関する電話相談窓口の開設について

 千葉県教育委員会は2023年5月19日、児童生徒が周囲の雰囲気等でマスクを外せない状況が生じないようにするため、教職員が率先してマスクを外すことも必要とする通知を各市町村教育委員会や各県立学校長に出した。学校生活全般にわたり、原則としてマスク着用は不要との考えも明示している。

 千葉県教育委員会では、教職員に対して5月2日付で「マスクの着用は原則として不要」と通知。2023年度からマスク着用の考え方が見直しとなり、新型コロナウイルスが5類に移行したことにともない、4月6日には児童生徒や保護者向けに「感染症に関する電話相談窓口」も開設している。

 今回、児童生徒同士が表情豊かにコミュニケーションを図る機会を尊重し、教職員が児童生徒の表情等から状況を読み取り、きめ細かな指導・支援をする必要があるとして、学校におけるマスク着用の考え方を5月19日付の通知であらためて示した。

 通知では、平時のマスク着用について「学校生活全般にわたり、原則としてマスクの着用は不要」とあらためて明記。児童生徒にマスクを外したいという気持ちがあっても周囲の雰囲気等で、自ら外す選択ができない状況が生じないようにするため、「教職員が率先してマスクを外して指導・支援を行ったり、教職員から児童生徒に対し、適宜着用の必要がない場面であることを伝えたりする取組みを継続的に行うことも必要」と説明している。

 ただし、マスク着用の有無については個人の判断を尊重し、基礎疾患等さまざまな事情でマスク着用を要する児童生徒への配慮は十分に行うよう要請。着用の有無で差別や偏見等が起こらないように留意することも求めている。

 また、熱中症等の予防として、体育・保健体育の授業や運動部活動等の体育的な活動時は、マスクを外すよう指導。暑さ指数(WBGT指数)に十分留意し、暑さ指数の数値が高い場合は、速やかに日陰を利用し、水分を摂取する等の熱中症予防行動をとり、特にマスクは外すように指導するとの方針も示している。

《奥山直美》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top