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東北大&九州工業大、グローバル化等「中期目標」最高評価

 文部科学省は2023年年3月23日、国立大学法人・大学共同利用機関法人の教育や業務運営等に関する第3期中期目標期間の評価結果を公表した。このうちグローバル化等の評価では、東北大学と九州工業大学がもっとも高い評価を得た。

教育行政 文部科学省
「その他の目標(グローバル化等)」の評定
  • 「その他の目標(グローバル化等)」の評定
  • 「教育研究等の質の向上の状況」の評価結果
  • 「業務運営・財務内容等の状況」の評価結果
  • 「教育に関する目標」の評定
  • 「研究に関する目標」の評定
  • 「社会連携等・地域志向に関する目標」の評定
  • 「共同利用・共同研究に関する目標」の評定
  • 「業務運営の改善及び効率化に関する目標」の評定

 文部科学省は2023年年3月23日、国立大学法人・大学共同利用機関法人の教育や業務運営等に関する第3期中期目標期間の評価結果を公表した。このうちグローバル化等の評価では、東北大学と九州工業大学がもっとも高い評価を得た。

 国立大学法人等の中期目標期間評価は、国立大学法人評価委員会が国立大学法人と大学共同利用機関法人を対象に、毎年度の業務実績評価とは別に、中期目標期間全体の業務運営の実績について調査・分析し、各法人の中期目標の達成状況を6段階で評価したもの。対象期間は2016年度(平成28年度)~2021年度(令和3年度)までの6年間。対象法人は国立大学が85法人、大学共同利用機関が4法人。

 教育研究の状況の評定にあたっては、学部・研究科等の教育研究の質の向上の状況を含む水準を評価した「学部・研究科等の現況分析」(4段階評価)の結果を活用。対象は国立大学法人等の学部・研究科等(教育865組織、研究591組織)。

 教育に関する目標では、東京藝術大学と奈良先端科学技術大学院大学がもっとも高い評価を獲得。このうち、奈良先端科学技術大学院大学では「教育カルテシステムを活用した学位審査の実施」が優れた取組みとして評価された。なお、教育において「中期目標を上回る顕著な成果」「中期目標を上回る成果」との評価はあわせて21法人、「中期目標を達成・おおむね達成」は計69法人だった。

 研究に関する目標では、東北大学、東京大学、京都大学、大阪大学、九州大学等18法人がもっとも高い評価を獲得。このうち、大阪大学は国際ジョイントラボを通じた国際共同研究の活性化が高く評価された。研究において「目標を上回る顕著な成果」「中期目標を上回る成果」と評価されたのはあわせて52法人、「中期目標を達成・おおむね達成」は計38法人だった。

 社会連携等・地域志向に関する目標では、最高評価はなかったものの、北海道大学、福島大学、宇都宮大学、東京医科歯科大学等34法人が「中期目標を上回る成果」と評価。千葉大学や金沢大学、滋賀大学等55法人が「中期目標を達成・おおむね達成」と評価された。

 その他の目標(グローバル化等)では、東北大学、九州工業大学がもっとも高い評価を獲得。このうち、九州工業大学はマレーシアプトラ大学との合同シンポジウムを行う等、国際的な教育研究連携の高度化が高く評価された。また共同利用・共同研究に関する目標では、人間文化研究機構、情報・システム研究機構等4法人が目標を上回る成果が得られていると評価された。

 今回の評価では、教育、研究、社会連携等・地域志向、その他の目標(グローバル化等)、共同利用・共同研究、教育研究等の質の向上において、「達成が不十分」または「重大な改善が必要」とする評価を受けた法人はなかった。

 一方、「業務運営の改善および効率化に関する目標」では、滋賀大学、宮崎大学等6法人が最高評価を得たものの、北海道大学、旭川医科大学は重大な改善すべき点があると指摘された。この他、評価結果の概要には自己点検・評価や施設整備等の業務運営等の評価等も掲載されている。詳細は文部科学省のWebサイトで確認できる。

《川端珠紀》

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