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愛知県、公立学校を休める「ラーケーションの日」創設

 愛知県の大村秀章知事は2023年3月16日、保護者の休暇にあわせて子供も学校を休める「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」を全国で初めて創設すると発表した。登校しなくても欠席とならず、年3日まで取得が可能。2023年度2学期以降順次、公立小中高校等に導入する。

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愛知県「休み方改革」プロジェクトについて
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  • 家族と子供が一緒に過ごせる仕組みづくり

 愛知県の大村秀章知事は2023年3月16日、保護者の休暇にあわせて子供も学校を休める「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」を全国で初めて創設すると発表した。登校しなくても欠席とならず、年3日まで取得が可能。2023年度2学期以降順次、公立小中高校等に導入する。

 愛知県が進める「休み方改革」プロジェクトの一環。学校は祝休日が休みだが、企業の業種・職種や規模によっては保護者が祝休日に仕事をしていることも多く、家族と子供が一緒に休日を過ごしづらいという課題を受け、「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」と「県民の日学校ホリデー」の創設を決めた。

 ラーケーションとは、ラーニング(学習)とバケーション(休暇)を組みあわせた造語。愛知県内の公立学校(小・中学校、高校、特別支援学校)に通う子供が学校を休み、保護者等とともに家庭や地域で体験、探究の学び・活動を自ら考え、企画・実行できる。「ラーケーションの日」は、保護者がラーケーションカードに記載された趣旨を踏まえて子供と相談し、当面はメール等で学校に届け出ることで取得できる。年3日まで取得可能で、まとめて取ることもできる。

 校外の自主学習活動であるため、「ラーケーションの日」は登校しなくても欠席にはならない。受けられなかった授業の内容は、事前あるいは事後に家庭で教科書等を用いて自習する。今後、導入に向けた環境を整備し、2023年度2学期以降、順次導入する。

 また、2023年度からスタートする「県民の日学校ホリデー」では、11月21日から27日までの「あいちウィーク」の期間中の1日、愛知県内の公立学校が「県民の日学校ホリデー」を指定し、休業日とする。保護者には子供たちと一緒に過ごせるよう有給休暇取得を促し、市町村と連携して児童クラブ等の居場所づくりにも努めるという。

 プロジェクトではこの他、あいち県民の日(11月27日)やあいちウィークを契機とした休み方改革の推進、休暇を取得しやすい職場環境づくり、平日や閑散期への観光需要のシフト等にも取り組むとしている。

《奥山直美》

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