内田洋行は2022年11月28日、埼玉県鴻巣市と、PBL型学習と21世紀スキル育成のための教育推進において事業連携を締結した。研究推進の場として、鴻巣中央小学校に最先端のICT機器を実装した学習空間「のすっ子未来教室」を開設、2年間の実証研究を行う。
埼玉県鴻巣市では2021年度より内田洋行の支援のもと、GIGAスクール構想を支えるモデルケースとなる「鴻巣モデル」を構築し、教育ICT基盤をすべてをフルクラウド化する等、ICT導入を積極的に推進してきた。
一方、内田洋行では最先端の技術に触れながら学ぶことができる未来の学習空間「フューチャークラスルームラボラトリー」を開発。将来に向けての教室環境づくりで先導的な役割を果たしている。
今回の事業連携では、鴻巣中央小学校にPBLと21世紀型スキル育成を推進する教育環境を整備することを目的に、学習空間「のすっ子未来教室」を構築。効果検証や実践事例の蓄積を通じて、21世紀スキル育成に向けた教育推進のための教育環境整備を目的に、2年間の実証研究を行う。
のすっ子未来教室には、最新のICT機器を自在に実装できる空間構築ユニット「SmartInfill(スマートインフィル)」、遠隔地と等身大サイズでダイナミックな授業が行える「RealSizePresenter(リアルサイズプレゼンター)」、生徒端末から大画面スクリーンに簡単に画面投影できる「wiviaR+(ワイビア)」を設置。
さらに、デル・テクノロジーズの支援のもと、高性能パソコンとモニター21セットを2人に1台使用できるよう配備し、デジタルコンテンツ動画制作、プログラミング、モデリングやシミュレーション等を取り入れ、3Dプリンターでのものづくりやデータを活用した学習等、協働した学びを作品化し発信を行う環境を整備した。また、インテルが制作したIntel Teach Program教員研修やカリキュラム研修等も行うという。
内田洋行は今後、エビデンスを取りまとめて公表予定。全国小中学校3万校に向けて新たな協働的な学びを進める教室と教育のモデルづくりを先導し、将来的には、鴻巣市で取り組む教育データと学習空間の活動データを繋げることで、より個別最適な学びの実現を目指すとしている。