東京都教育委員会は、直感的な操作でビジュアルコンテンツが簡単に作れるクリエイティブツール「Adobe Creative Cloud Express」を、全都立学校で2022年4月から導入する。これにより、約16万人の児童生徒・約2万人の教職員が学校や自宅のデバイスから利用可能となる。 Adobe Creative Cloud Expressは、直感的な操作で魅力的なビジュアルコンテンツが楽しく簡単に作れるクリエイティブツール。小中高校向けには全世界で無料提供されており、小中学校GIGAスクールデバイスでは、全国の4人に1人以上の児童生徒が利用している。 おもにテンプレートを活用したグラフィック作成、コーディング不要のWebページ制作、簡単に音楽やナレーションがつけられる動画作成の3つの機能があり、学習のまとめやプレゼンテーション等、児童生徒のアウトプットのある学びに適している。また、米国の児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)に準拠し、画像や動画のセーフサーチ機能等で、安全性にも配慮されている。 小中学校ではGIGAスクール構想によりデジタルを使った学習が進められる中、高校生の学びに適したデジタル環境の検討と準備が喫緊の課題となっている。そこで東京都教育委員会はデジタル活用を通して、コミュニケーションする力を身に付けられる学習環境充実策の1つとして、Adobe Creative Cloud Expressの採用を決定。2022年4月から全都立学校(高校・中等教育学校・附属小学校・附属中学校・特別支援学校)で導入することとなった。 また採用にあたっては、都立学校全校がMicrosoft 365 for Educationを導入しており、アドビのCreative Cloud製品がシングルサインオンでスムーズに利用できることも評価対象になったという。 アドビのマーケティング本部長の小池晴子氏は、「このたび、東京都立の全学校にAdobe Creative Cloud Expressが導入されたことを喜ばしく思います。近年世界はますますデジタルでつながるようになり、実社会においてはデジタルツールを駆使して自分の考えをわかりやすく伝えるスキルが欠かせません。都立学校の児童生徒の皆さんには、ぜひAdobe Creative Cloud Expressをさまざまな教科や課外活動で使って、クリエイティビティをどんどん発揮していただきたいと思います」とコメントしている。