文部科学省は2021年12月28日、2022年度(令和4年度)大学入学者選抜に係る新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドラインの一部再改訂について、全国の教育委員会等に通知した。オミクロン株の濃厚接触者についても、一定の要件を満たせば別室受験を認める。 オミクロン株の患者の濃厚接触者をめぐって、文部科学省は12月24日、14日間の宿泊施設滞在が求められている濃厚接触者は受験を認める要件に該当しないとする通知を発出。その後、方針見直しを表明し、陰性・無症状であれば別室受験を認める考えを示していた。 12月28日に再改訂した「令和4年度大学入学者選抜に係る新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドライン」では、オミクロン株への感染が確定した患者等の濃厚接触者で宿泊施設待機等になっている受験生についても、オミクロン株以外の濃厚接触者と同様、要件を満たした場合は当日受験を認める。 具体的な要件は「初期スクリーニング(自治体または自治体から指示された医療機関が実施するPCR検査等の行政検査)の結果、陰性。また、その後の検査の結果においても陽性であることが判明していない」「受験当日も無症状」「公共の交通機関を利用せず、かつ、人が密集する場所を避けて試験場に行く」「終日、別室で受験する」の4点。初期スクリーニングの検査結果が判明するまでは受験不可とし、追試験を受験させるが、その後の検査については、直近の検査の結果が判明していない場合であっても受験は可能としている。 通知では、受験生に対してガイドラインの改訂について周知を図るとともに、あらためて基本的な感染対策の徹底、および体調不良時には追試験等の代替措置を積極的に選択するよう指導を求めている。また、2022年度大学入学者選抜における受験機会の確保についても概要を別紙にまとめて示している。 2022年度大学入学共通テストの本試験は、2022年1月15日、16日に実施。当日の体調不良者等は、全試験会場に別室を設けて対応する。追試験は、本試験の2週間後にあたる1月29日、30日。体調不良者が追試験を選択しやすいよう、全国47都道府県に試験場を設置し、本試験と同様、当日の体調不良者等は全試験会場に別室を設けて対応する。文部科学省の調査によると、各大学の個別入試では99%の大学が追試験や別日程への振替受験等により、受験機会の確保を実施予定。
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