多くの公立学校は近隣で日程調整をしている
保護者から学校や園の行事の日程についての意見をもらうことがあります。授業参観などの日程が他の家族の通っている学校や園と重なってしまっているなどのものです。
公立学校の場合、近隣の学校や関係機関と大きな行事の日程の調整をしていることが多いです。私は長く小学校に勤めていました。小学校の場合、関係者が多くいるその地区の中学校、近隣の小学校などと事前に行事の日程調整をしています。時期としては、次年度のさまざまなプランが動き出す前(秋から冬)のタイミングでそういった調整を行っていることが多いです。入学式、卒業式などのものは、自治体でその日程を決めている場合もあります。
ただそういった調整は公立学校同士のみであることが多いです。私立学校や幼稚園、保育園などとは調整ができていない場合もあります。また、近隣の学校で調整をしているのですが、すべての行事に関してできている訳ではありません。運動会、学習発表会などの大きな行事に関しては調整をしているのですが、それ以外の細かい部分に関してまでは調整ができていないことが多いです。
行事予定など学校の情報発信が重要
そういった現状を踏まえ、実際に学校として取り組んでいくことは「情報の発信」ではないかと思います。近年、ほとんどの学校において、学校のホームページを作成し、さまざまな情報発信を行っています。その中に「行事予定」というコーナーがある学校があります。どこまでの範囲の内容を公開するのかという問題はありますが、外部から問い合わせがありそうな範囲の情報を公開するというのは良い方法です。さらに関係者(保護者など)にパスワードを配布したうえで詳しい行事予定を見ることができるような設定にしておくことも良いことでしょう。その際は、年度の初めに情報を掲載しておくだけでなく、年度の途中で変更などがあった折に、情報の更新をすることも重要です。
さらにメールなどを使って、学校の情報を積極的に発信していくことも良いでしょう。学校便り、学年便りなどを以前は紙にプリントしたものを配布していました。そういったものをメールなどで配信し、データをホームページで見ることができるようにしておくことで、保護者へきちんと伝わる確率が高まります。紙の便りは、子どもによっては、カバンの中でくしゃくしゃになって保護者の元まで届かないという事例は小学校ではよくあることです。一部をオンラインに置き換えることで、そういったトラブルを防ぐことにもつながります。
また、関係する学校、園、機関などに「学校便り」などを配るということも良いでしょう。これらは、これまでもやられていた学校もあると思います。先ほども書いたようにホームページやメールなどのオンラインツールを使って伝えていくことも良いです。ただそれだけだと、そういった情報を受け取りにくい人には情報が届きにくい場合もあります。少しアナログな方法なのですが、紙の手紙(学校便りなど)を配布するという方法も良いのではないかと思います。