長野県教育委員会は、2025年11月18日に開かれた定例会議で、2027年度(令和9年度)の長野県教員採用選考に、正規教員経験者や専門性を有する人を対象とした選考を拡充した「信州3S選考」を新設することを明らかにした。一次選考は2026年6月27日・28日。
2027年度長野県教員採用選考における変更点は、大きく分けて、信州3S選考の新設と加点制度の見直しの2点。信州3S選考は、講師経験者対象の「ステージアップ選考」、補欠合格者など対象の「スキルアップ選考」、高い専門性をもつ人を対象とした「スペシャリスト選考」の3つの頭文字を取っている。
ステージアップ選考では、「学級担任経験のある特別支援学校受験者を対象とした選考(特)」と、「特別支援学校教諭免許状を有する者で、複数の免許状所有者を対象とした選考(特)」を拡充した5つの選考を実施。スキルアップ選考では、「2年連続補欠合格者 秋チャンス選考(小・中)」と、「信州カムバック選考」を加えた複数の選考を実施する。
スペシャリスト選考には、これまでの英語資格所有者選考などに加えて、「日本語指導資格所有者選考(小・中)」「学芸員資格所有者選考(小・中)」「ネイティブ英語教員選考(高)」を新設。探究学習やグローバル化への対応を強化するため、教育現場をリードできる専門性の高い人材を求めている。
加点制度は、特別支援学校受験者のうち、高等学校「情報」教諭免許状所有者(見込み含む)に加点するほか、日本語指導資格所有者にも加点対象を拡大する。
また、高校「福祉」の選考は実施しないことが決まった。一方、秋選考では、県外の正規教員等を対象とした信州UIJターン秋選考に加え、特定の山間地校勤務を条件とした採用も実施する。
2027年度教員採用選考の一次選考は2026年6月27日・28日。二次選考は8月上旬に実施し、採用予定者を8月末に発表する計画。変更点をまとめたPDF形式の資料は、第1135回教育委員会定例会資料として公表している。











