先週(2025年6月16日~20日)公開された記事には、自殺対策基本法改正を周知、鳥取大ら10大学「地域教員希望枠」導入、妊婦の常位胎盤早期剥離・猛暑「翌日」リスク上昇などのニュースがあった。また、6月23日以降に開催されるイベントを10件紹介する。
教育ICT関連
Wi-Fi接続、最速は東京の私立大…リシード学校インターネット回線速度計測ランキング(2025年5月)
リシードでは、全国の教育機関が無料で使用できる「学校インターネット回線速度計測」サービスを提供している。この記事では、2025年5月1日から5月31日までの計測ログより、ダウンロード速度上位を紹介する。
都教委、都立学校ICT支援員を募集…6/23まで受付
東京都教育委員会は、都立学校で働くICT支援員(デジタルサポーター)若干名を募集している。任用期間は2025年8月1日から2026年3月31日まで(再任用の場合あり)。申込締切は6月23日(必着)。
授業活用から校務DXへ、進路指導主事に聞くICT活用…Teacher's[Shift]
先生の働き方改革を応援するラジオ風YouTube番組「TDXラジオ」は2025年6月9日と16日、Teacher’s[Shift]~新しい学びと先生の働き方改革~第223回・第224回の配信を公開した。茨城県立協和特別支援学校の藤田武士先生をゲストに迎え、特別支援学校で働くことの魅力に迫る。
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文部科学省関連
改正給特法が公布、教育委員会などに通知…文科省
給特法等一部改正法が公布されたことを受け、文部科学省は2025年6月18日、全国の教育委員会などに通知を発出した。改正法の内容をあらためて周知し、施行期日に向けて必要な準備を進めるよう求めている。
自殺対策基本法改正を周知、学校の責務も追加…文科省
文部科学省は2025年6月11日、自殺対策基本法の一部を改正する法律の公布について、全国の学校設置者に通知した。小中高生の自殺者数が増加傾向にあることを受け、基本理念に子供の自殺対策は社会全体で取り組むことと明記し、学校の責務も明らかにしている。
鳥取大ら10大学「地域教員希望枠」導入へ…文科省が採択
文部科学省は2025年6月18日、2025年度「地域教員希望枠を活用した教員養成大学・学部の機能強化事業」の選定結果を発表した。国公私立大学を対象に公募を行い、24大学の申請の中から、鳥取大学や茨城大学など10大学を選定した。
35人学級実現へ予算400億円規模、給食費無償化も…文科相6/17会見
あべ文部科学大臣は2025年6月17日の記者会見で、2025年度の骨太の方針で明示された2026年度からの中学校35人学級の導入実現について、400億円規模の予算を確保し、3年間で約1.7万人の教員定数改善を見込んでいることを明らかにした。
授業時数の弾力化、教科書の精選…次期学習指導要領へ論点整理
次期学習指導要領に向けた検討を重ねている中央教育審議会 教育課程企画特別部会の第9回会議が2025年6月16日に開かれ、授業時数の弾力化や教科書の分量の精選など、これまでの議論を踏まえた論点が整理された。
全国9か所で「日本語教員試験」11/2…出題内容やサンプル公開
文部科学省は、2025年度(令和7年度)「日本語教員試験」を11月2日に全国9か所で実施する。日本語教員試験は、認定日本語教育機関で日本語教育課程を担当する登録日本語教員になるために必要な資格試験。出願期間は7月14日から8月22日まで。
給特法改正案成立、教育現場の働き方改革が加速…文科相6/13会見
2025年6月13日、あべ俊子文部科学大臣は記者会見で、給特法改正案が参議院本会議で可決され成立したことを発表した。今後、文部科学省は働き方改革に関する指針を策定し、広く国民に法律の趣旨を周知する。
イベント関連
Google for Education「これからの授業観とICT活用」7/26
Google for Educationは2025年7月26日、「GIGA第2期だけどまだ間に合う!?直山元視学官が語る ! これからの授業観とICT活用~有識者と考えるGIGAスクール構想第2期セミナー~」を開催する。参加費無料。事前登録制。YouTube配信で後日アーカイブ視聴可能。
教育データ利活用ポリシーを踏まえた研究実例6/29オンライン
エビデンス駆動型教育研究協議会(EDE)は2025年6月29日、SIG5研究会「教育・学習データ利活用ポリシーの運用を踏まえた研究の実例」をオンライン開催する。参加費無料、事前申込制。
大阪教育大「デジタル教科書体験型研修会」音楽編、7/26
大阪教育大学と教科書研究センターは2025年7月26日、第4回「デジタル教科書体験型研修会」音楽編を大阪教育大学みらい教育共創館にて開催する。対象は現職教員、教師を目指す学生、教育関係者。参加費無料。定員40名、先着。申込締切7月25日。
「学びたい」があふれ出す授業の作り方…池上彰氏の特別講演&現役教師の実践事例
ベネッセは2025年7月22日に、ジャーナリストの池上彰氏を講師に迎え、小中学校の教員や教育委員会関係者向けのウェビナーを開催する。このウェビナーは、ベネッセが提供するICTソフト「ミライシード」の夏の特別企画として実施される。
大学入試の多面的評価を支援、河合塾セミナー7/10
河合塾は2025年7月10日、大学教職員を対象とした第2回「入試での多面的評価支援ミニセミナー」をオンラインで開催する。今回は、北陸大学高等教育推進センター長の杉森公一教授を招き、総合型選抜や学校推薦型選抜で課す出願書類の「問い」をテーマに講演が行われる。
教員のための博物館の日、全国各地で開催…科博は7/29から
2025年度も「教員のための博物館の日」が全国各地の博物館で開催される。各館が学校の授業に役立つ教材や、博物館を活用したさまざまなプログラムを設けて、来館を呼び掛けている。国立科学博物館は7月29日~8月1日に開催予定、参加費無料・事前申込制。
「教員のための消費者教育講座」全13講座…7・8月ハイブリッド開催
東京都消費生活総合センターは2025年7月23日~8月8日、「2025年度(令和7年度)教員のための消費者教育講座」を開講する。座学講座と実験講座、あわせて全13講座を用意し、座学はオンライン受講も可能。参加無料。「東京くらしWEB」から電子申請で申込みを受け付ける。
JEES教育シンポ「みんなで応援!教師を目指す学生と若手教師たち」7/27
全国初等教育研究会(JEES)は2025年7月27日、第12回JEES教育シンポジウムを会場とオンラインで開催する。対象は教員、教員を目指す学生、教育委員会、教育関係者。参加無料。定員は会場150名・オンライン1,000名、先着。7月24日締切り。
みんなで学ぼう教育著作権…対面&オンラインセミナー6/28
ICT CONNECT21は2025年6月28日、「みんなで学ぼう教育著作権~著作物の善き利用を広める『伝道者』―教育著作権エヴァンジェリストを目指して~」を対面およびオンラインで開催する。参加無料。申込締切は6月25日。
経産省「探究・校務改革支援サービス体験会」全国5か所で7-8月
経済産業省の「探究・校務改革支援補助金2025」による「探究・校務改革支援サービス体験会」が2025年7月から8月にかけて、全国5会場で開催される。教職員、教育委員会・自治体関係者を対象とし、実際に民間教育サービス等に触れることができる機会となる。
その他
Copilotでさらに深まる、取手聖徳女子高校の学びあい
生徒たちが主体的に学べる環境を整え、自律した女性を育成している茨城県取手市の取手聖徳女子高等学校。同校の特徴のひとつが「探究」「グローバル」「協働」に重点を置いた教育だ。ICT教育を担う増田瑞綺先生に、同校の探究学習の取組みとCopilotの活用について聞いた。
QS世界大学ランキング2026…北大が上昇、トップ100に4校
世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)は2025年6月19日、世界大学ランキング2026を発表した。国内トップの東京大学は3年連続で順位を下げ36位、国内トップ10のうち北海道大学を除く9校が軒並み順位を下げた。
東北大、海外研究者500人獲得へ…国際卓越研究大の助成金活用
東北大学は、国際卓越研究大学制度に基づく助成金を活用して300億円を投じ、2029年度までの5年間で約500人の国際的トップレベル研究者を採用する計画を明らかにした。米国をはじめとした優秀な研究者の獲得を目指す。
水ぼうそう、都内11保健所で再び基準値超え…注意喚起
東京都は2025年6月19日、水痘(水ぼうそう)の患者報告数が第24週(6月9日~15日)に再び注意報基準を超えたと発表した。都内31保健所のうち、文京や目黒区など11保健所地域で注意報レベルにあり、ワクチン接種やマスク着用、こまめな手洗いなど感染予防を呼びかけている。
【大学受験】探究の必修化でチャンスが広がる「総合型選抜」必勝法解説
大学入試における総合型・学校推薦型選抜が増加しており、探究学習の必修化が影響を与えている。今回は、総合型選抜の最新情報および必勝法について、総合型選抜対策塾のフロントランナーである早稲田塾執行役員の中川敏和氏に話を聞いた。
160万円引き上げ「年収の壁」問題は解決しない49%
しゅふJOB総研は2025年6月17日、「所得税160万円への引き上げ」をテーマとした、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層対象のアンケート調査結果を発表した。所得税の課税最低限160万円への引き上げが「年収の壁」解決策になると「思う」はわずか5.4%、「思わない」は49.0%だった。
妊婦の常位胎盤早期剥離、猛暑「翌日」リスク上昇…東京科学大
東京科学大学の研究グループは、暑さ指数(WBGT)が高い日の翌日に、妊婦の常位胎盤早期剥離のリスクが有意に上昇することを初めて実証した。気候変動による極端な暑さが増加する中、妊婦も「暑さの健康リスクを受けやすい存在」であるという社会的認識が必要だとしている。