埼玉県教育委員会は2025年5月21日、2025年度(令和7年度)埼玉県学力・学習状況調査の実施状況を発表した。CBTに全面移行して2年目となる2025年度は、さいたま市を除く62市町村の小学4年生から中学3年生が参加。全1,025校、約28万人の児童生徒がタブレット端末などを用いて実施した。
埼玉県学力・学習状況調査は、教科に関する調査と質問調査からなる県独自の調査。2024年度からは、全学校がタブレット端末などを使用して行う「CBT:Computer Based Testing」に移行して、調査を行っている。調査をCBT化することで、正誤の状況に加えて解答時間なども分析でき、つまずいている学習内容をより細かく把握することができる。また、映像を活用した問題など、より実際の学習場面に即した出題ができるという。
2025年度は、4月23日から5月21日の期間、さいたま市を除く62市町村の小学校673校、中学校347校、義務教育学校4校、県立中学校1校が実施。対象は小学4年生から中学3年生で、小学校が約14万1,000人、中学校は約13万9,000人、義務教育学校は約520人、県立中学校は約240人が参加した。
教科に関する調査は、小学4年生から中学1年生が国語と算数・数学、中学2年生と3年生が国語、数学、英語。出題数は、学年・教科により30~36題。出題形式は、選択式・短答式・記述式。質問調査は、学習意欲や学習方法、生活習慣などに関する内容で、質問数は学年により101~104項目。児童生徒に対する調査のほか、学校や市町村教育委員会に対する調査も行った。
今後は、8月に児童生徒の個人結果票を各学校に返却し、10月に埼玉県全体や市町村別の調査結果などを公表。2026年1月には、調査報告書を作成・公表する予定。
なお、調査の設計上、教科に関する調査問題は原則非公開としている。埼玉県教育委員会Webサイトでは、教科に関する調査問題の概要、質問調査の内容を公表している。