河合塾は2025年4月30日、新会社KIES(キーズ)を設立し、2025年4月より事業を開始したと発表した。河合塾が長年培ってきた教材・模試・映像などのコンテンツ制作機能を独立させ、新たな価値の創出に取り組んでいく。
KIES設立の背景には、生成AIの登場など技術革新や学力観の多様化による教育サービスの変革がある。河合塾は1933年の創立以来、大学受験対策を中心に教材や模擬試験を開発し続けてきた。特に、河合塾のテキストや全統模試は、受験生や高校の先生から高い評価を受けている。近年では、映像やデジタルコンテンツの提供にも注力し、質の向上を図っている。
新会社KIESは、教育コンテンツ開発に携わってきた執筆者・編集者のノウハウを生かし、制作機能の高度化を目指す。これにより、河合塾グループ内外からの教育コンテンツ開発のニーズに安定的に応えることが可能となる。さらに、教育コンテンツの評価・点検など幅広いニーズにも柔軟に対応し、より広く教育のフロントに貢献することを視野に入れている。
KIESは、学びのスタイルが多様化する未来において、「学んだ力」や「学ぶ力」の育成・評価、学び手のウェルビーイングにも寄与することを目指している。新会社の取組みを通じて、教育コンテンツの新たな価値を創出し続けるとしている。