文部科学省は2025年4月15日、2025年度(令和7年度)高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校を発表した。採択校数は公立871校・私立320校の計1,191校(うち新規校は213校)。東京都では新規16校を含む公私立112校が採択された。
DXハイスクールは、情報、数学などの教育を重視するカリキュラムの実施に加え、専門的な外部人材の活用や大学等との連携などを通じてICTを活用した探究的・文理横断的・実践的な学びを強化する学校などに対し、必要な環境整備の経費を支援する高等学校DX加速化推進事業。成長分野の学部・学科への進学者を増やし、デジタル人材や成長分野の担い手育成につなげようと2024年度にスタートした。
2年目となる2025年度は、1月17日~2月28日の期間に1,642校が申請。今回、公立871校、私立320校の計1,191校(新規213校・継続978校)が採択された。採択校のうち、重点類型は80校、グローバル型は20校、特色化・魅力化型は10校、プロフェッショナル型は50校(うち半導体重点枠10校)。
都道府県別の採択校数は、東京都が112校(新規16校・継続96校)でもっとも多く、ついで大阪府67校(新規7校・継続60校)、兵庫県58校(新規11校・継続47校)。東京都では、都立駒場高等学校など公立6校、実践学園高等学校など私立10校が新規で採択された。
文部科学省の調査によると、2024年度採択校において、事業実施前後で情報活用能力、主体性、協働性、課題解決能力などに大きな伸びがみられたという。また、DXハイスクール対象生徒は、対象外生徒と比べて伸び率が高いこともわかった。
現在、採択校における大学理系学部進学率は20.7%(目標値26.2%※継続2028年度・新規2029年度の目標)。情報II等の開設学校数は842校で、遅くとも2027年度までに727校で開設予定だという。情報II等の生徒の履修率は38.0%となっており、同省は、継続校で2026年度・新規校で2027年度までに、この履修率を63.2%にすることを目標にしている。
2025年度DXハイスクールの採択校一覧は、同省Webサイトで閲覧できる。