文部科学省は2025年6月25日、2026年度(令和8年度)からの私立大学等の収容定員の変更に係る学則変更予定一覧を公表した。大和大学や東北芸術工科大学など、私立大学4校の定員増を認可。一方、薬学部をもつ3校については、定員減とした。
今回の収容定員の変更に係る学則変更予定一覧では、学部学科の新設をともなわない定員増などについての答申結果が公表された。定員増となるのは、東北芸術工科大学(山形県)、育英大学(群馬県)、岐阜聖徳学園大学(岐阜県)、大和大学(大阪府)の4校。東北芸術工科大学では、芸術学部文化財保存修復学科およびデザイン工学部コミュニティデザイン学科を2026年4月より学生募集停止とし、2学科あわせて56人の定員減とする一方、芸術学部、デザイン工学部の既存学科で定員増とし、全体の入学定員は前年度より43人増の636人と示された。
大和大学は、政治経済学部の政治・政策学科で前年度比5人増、経済経営学科で30人増、社会学部 社会学科で60人増、計95人の定員増とし、全学の入学定員は1,510人。単科大学の育英大学は、教育学部で前年度比50人増の200人となる。岐阜聖徳学園大学は、教育学部 学校教育課程で前年度比20人増の350人、経済情報学部 経済情報学科で前年度比30人増の180人となり、全学で760人の入学定員となる。
一方、学校教育法施行令第23条の2第1項第4号の規定による分野(薬剤師の養成)により、薬学部薬学科3校で定員が減となる。各校の薬学部薬学科定員をみると、東北医科薬科大学は前年度比20人減の280人、城西大学は前年度比50人減の200人、徳島文理大学は前年度比60人減の90人と示された。
一覧は、文部科学省のWebサイトから確認できる。このほか、参考として2026年度からの国立大学や国立高等専門学校の収容定員の増加予定一覧も公表している。