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神戸市の教員採用…選考区分を新設、加点見直し

 神戸市教育委員会は2024年12月17日、2026年度神戸市教員採用選考試験の日程と改正内容を発表した。選考区分に「特別支援学校キャリアチェンジ区分」と「臨時的任用教員継続勤務者区分」を新設するほか、「学生スクールサポーター」「特別支援教育ボランティア」の活動者らに加点する。

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選考区分の改正
  • 選考区分の改正
  • 2026年度神戸市教員採用選考試験の日程

 神戸市教育委員会は2024年12月17日、2026年度神戸市教員採用選考試験の日程と改正内容を発表した。選考区分に「特別支援学校キャリアチェンジ区分」と「臨時的任用教員継続勤務者区分」を新設するほか、「学生スクールサポーター」「特別支援教育ボランティア」の活動者らに加点する。

 2026年度神戸市教員採用選考試験は、2025年6月14日に第1次選考の筆記試験、6月27日・28日に第1次選考の集団面接試験、7月中旬以降に第2次選考の個人面接試験・実技試験、9月中旬ごろに合否発表を予定している。

 改正内容のうち、選考区分については「特別支援学校キャリアチェンジ区分」と「臨時的任用教員継続勤務者区分」を新設。「特別支援学校キャリアチェンジ区分」では、特別支援学校の教諭としての採用を希望し、教員として3年以上の在職経験(特別支援学校での勤務に限らない)を有する者は、採用予定日である4月1日より前に特別支援学校の教員免許状を取得していなくとも受験できるようになる。

 「臨時的任用教員継続勤務者区分」は、神戸市の臨時的任用教員(常勤)または任期付教員として直近10年間のうち通算5年以上勤務し、出願時も勤務している者のうち、校園長から推薦を受けた者が対象。筆記試験を免除し、小論文試験を実施する。

 「現職教員区分」については、試験内容を見直し、第1次選考(筆記試験・集団面接試験)のすべてを免除する。「離職者を対象とした特別選考」では、出願要件を拡大。「一般離職者区分」「子の養育を目的とした離職者区分」「介護を目的とした離職者区分」の出願要件を「離職後12年以内」に緩和する。

 加点制度の見直しでは、「学生スクールサポーター」または「特別支援教育ボランティア」として、直近3年間のうち1年度以内で15日以上の活動実績があり、教職経験が一度もない者を対象に2次試験の合計点に5点を加点。「大学3年生等早期チャレンジ選考第I区分」に合格し、大学等推薦区分の要件を満たす者には2次試験の合計点に8点を加点する。加点の上限は40点に設定する。

 このほか、大学等推薦区分を改正。対象となる選考区分(教科)に新たに「中学校・高等学校教諭(英語)」を追加する。

 なお、神戸市教員採用選考の制度改正については、12月10日にも発表しているが、今回はさらに詳しい内容となる。詳細は、2025年3月以降に「2026年度神戸市立学校園教員採用選考試験実施要項」で公表予定。

《奥山直美》

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