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文部科学白書2023、グローバル人材育成を特集…震災対応も

 文部科学省は2024年7月19日、2023年度(令和5年度)の文部科学白書を公表した。特集は「文化庁の京都移転」と「せかい×まなびのプラン」。追部では、1月に発生した能登半島地震での文部科学省の対応を取りまとめている。

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2023年度(令和4年度)文部科学白書
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  • せかい×まなびのプラン
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  • 令和6年能登半島地震、文部科学省関係の被害状況(2024年5月30日12:00時点)
  • 文化庁の京都移転、除幕式のようす

 文部科学省は2024年7月19日、2023年度(令和5年度)の文部科学白書を公表した。特集は「文化庁の京都移転」と「せかい×まなびのプラン」。追部では、1月に発生した能登半島地震での文部科学省の対応を取りまとめている。

 文部科学省では、教育、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術にわたる施策を広く国民に紹介するため、「文部科学白書」を毎年刊行している。

 2023年度は第1部の特集として、2つのテーマを取り上げている。1つ目は、明治以来初めての中央省庁の地方移転となる「文化庁の京都移転」。移転するまでの移転の規模や移転先の検討過程、移転後の地方公共団体等との連携による取組みや、食文化、文化観光の推進による地方創生などの新たな取組みについて掲載している。

 2つ目は「せかい×まなびのプラン」を取り上げ、G7教育大臣会合における「富山・金沢宣言」などを踏まえたグローバル人材育成のために文部科学省が推進している施策について紹介している。具体的には「国費高校生留学促進事業」や「トビタテ!留学JAPAN」など日本人の海外留学を促進するための取組みや、「アジア高校生架け橋プロジェクト」など優秀な留学生や人材の受入れ。そのほか、「国際バカロレアの推進」など教育の国際化についても紹介している。

 追部では、「令和6年能登半島地震への文部科学省の対応」と題し、1月に発生した能登半島地震での対応を取りまとめている。この地震では学校管理下における人的被害はなかったものの、学校施設1,024校、社会教育施設等768施設が被害を受けた。4月に新年度を迎えてもほかの学校に間借りする状況などもあり、文部科学省は今後の大規模災害に備え、発災から学校の再開までを継続的に支援するための方策について迅速に検討を進めるとしている。

 第2部は「文教・科学技術施策の動向と展開」と題し、文教・科学技術施策の年次報告として、第1~12章にわけ分野ごとにまとめている。2023年度の文部科学白書は、文部科学省のWebサイトからダウンロード閲覧できる。

《川端珠紀》

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