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東京都「教職員のためのコミュニケーションガイドブック」公開

 東京都教育委員会は2024年3月7日、若手教員5,280人の声と専門家の視点から読み解く職場づくりをテーマとした「教職員のためのコミュニケーションガイドブック」を公開した。

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教職員のためのコミュニケーションガイドブック
  • 教職員のためのコミュニケーションガイドブック
  • 教職員のためのコミュニケーションガイドブック目次
  • 「先輩や上司からの言動で、嬉しかったり仕事の励みになったことはありますか?」
  • 「先輩や上司からの言動で、落ち込んだりつらい思いをしたことはありますか?」

 東京都教育委員会は2024年3月7日、若手教員5,280人の声と専門家の視点から読み解く職場づくりをテーマとした「教職員のためのコミュニケーションガイドブック」を公開した。

 同ガイドブックは、若手教員5,280人のアンケート結果や、メンタルヘルスの専門家の知見を活用し、教職員同士の円滑なコミュニケーションを促進する目的で東京都教育委員会が作成したもの。Part1「アンケートから紐解く、今の若手教員の思いや価値観」と、Part2「専門家に聞く、心の不調への対応と支援」の2部構成となっている。

 Part1では、採用3年目までの若手教員へのアンケート結果から、仕事への思いや価値観、働きやすい職場環境などを分析。実際に若手教員が嬉しかったこと、つらかったことについて、今後のコミュニケーションのヒントとなるリアルなエピソードと、より良いコミュニケーションの具体例を掲載するとともに、若手を育成する立場にある先輩教員へ激励のメッセージを掲載。

 Part2では、メンタルヘルスの専門家(医師)の知見をもとに、不調のサイン、不調に気づいたときの対応、休職中・復職後の支援などをわかりやすく解説。巻末には、相談関係機関のホームページ一覧も掲載している。

 若手教員に聞いたリアルエピソードでは、先輩・上司からの「頑張ってるね」「ありがとう」などの声かけが仕事の励みになったというエピソードを紹介。実際に「先輩や上司からの言動で、嬉しかったり仕事の励みになったことはありますか?」という問いには80.8%が「ある」と回答している。

 一方、先輩・上司からの言葉や態度で落ち込むといったつらかったエピソードもあり、「先輩や上司からの言動で、落ち込んだりつらい思いをしたことはありますか?」という問いには、約半数が「ある」と回答したという。

 同ガイドブックはWebサイトで閲覧できるほか、各区市町村の教育委員会などにも配布している。

《川端珠紀》

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