ITソリューションプロバイダのNSWは2025年7月22日、デロイト トーマツ ノード合同会社、京都先端科学大学(KUAS)と共にKUAS構内に先端技術展示施設「Kyoto Innovation Digital Labo (KiND)」をオープンした。AI・生成AIをはじめとした最先端技術を体験できるショーケースエリアと、企業のデジタル変革を支援するワークショップを行うイノベーションエリアを備えている。
この取組みは、NSW、デロイト トーマツ、KUASの3者が締結した包括連携協定の一環であり、学術と人材の輩出およびDX推進に必要な実践的な知識・体験を提供することを目的としている。
ショーケースエリアでは、デジタルツイン技術とIoTを組みあわせた設備管理、AI画像認識とRPAを用いた手書き帳票の高精度なデータ化、生成AIを活用した社内版チャットボット、AIスマートグラスを用いた産業DXのデモンストレーションなどが展示される。
イノベーションエリアでは、NSW・デロイト トーマツの専門家とともに、企業のDX構想にあったサービスを提供する。具体的には、戦略・プログラムマネジメント、テクノロジー・システム、組織・人事、オペレーションなどの改革を進めるためのPoCやロールプレイを含めたワークショップが行われる予定である。
NSWは、製造業向けの豊富な実績と経験を生かし、ショーケースエリアに展示される9ソリューションのうち4ソリューションを提供する。また、イノベーションエリアでのワークショップの共同開催も予定している。
デロイト トーマツ ノード合同会社の藤岡稔大社長は「この施設は、単なる技術展示の場にとどまらず、AIや生成AIをはじめとする先端技術を実際に体験し、それをもとに具体的な変革プロセスを形にする場として設計されている。単なる技術導入にとどまらず、産業および事業の持続可能な変革を後押ししていきたい」と述べている。
この施設を通じて、NSW、KUASと共に幅広い業界の未来に貢献する活動を推進していく予定である。