東京都教育委員会は、都内公立学校に勤務する教職員を対象に、こころの病の予防や早期自覚、早期対処を目的とした精神保健相談、訪問相談や職場復帰支援などの取組みを実施している。おもに事前予約制。
東京都教育委員会では、相談事業や精神保健相談(面接相談)、訪問相談事業などのメンタルヘルス相談事業や職場復帰訓練など、さまざまなメンタルヘルス対策を実施している。
「相談事業」では、公認心理師または臨床心理士にこころの悩みに関する相談ができる。相談方法は個別相談室・電話・メールの3種類。個別相談室は事前予約制で、土・日に池袋・上野・立川に開設する。電話相談は平日の正午から午後8時まで。メール相談は専用フォームに内容を入力して送信すると、後日メールで回答が得られる。
「精神保健相談(面接相談)」では月1回程度、精神科医が相談に応じ、医学的知見によるアドバイスを受けることができる。事前予約制で、2023年12月7日、2024年1月12日に予定されている相談では、12月分は11月13日から27日まで、1月分は12月12日から26日までにメールで申し込む。
公認心理師または臨床心理士が学校を訪問し、管理職からの相談や個別面談を行う「訪問相談事業」では、訪問相談、講師派遣・個別面談を実施。いずれも平日に実施、事前申込制。
そのほか、電話にてこころの悩みに関するカウンセリングを実施する「こころの相談室」や、臨床心理士が電話・面談でカウンセリングを行う「電話・面談メンタルヘルス相談」、保健師などの専門家が24時間、年中無休で健康に関する悩みや相談に応じる「教職員電話健康相談24」「Web相談(こころの相談)」など、複数の事業を行っている。
また、メンタルヘルス不調で休職した教員を対象に、医療機関や所属学校などにおける職場復帰訓練、医療機関プログラムと学校プログラムを一体とした職場復帰支援連携プログラムなどのリワークプログラムを実施。希望者は所属学校を通して申し込む。詳細は東京都教育委員会のWebサイトで確認することができる。