教職員同士のチームワークが児童・生徒の学びに「影響する」と考える教育関係者が約9割にのぼることが2025年7月18日、イー・ラーニング研究所の調査でわかった。今後の学習テーマは「非認知能力」「自分で考える力」「自律分散型教育」などに注目が集まる。
e-ラーニングに関するサービスを提供するイー・ラーニング研究所は、2025年6月11日から13日にインテックス大阪で開催された「第8回EDIX(教育総合展)大阪」にてブースを出展し、教育関係者を対象に「チームワークに関する調査」を実施した。対象はブース来場の教育関係者157人。
調査の結果、約9割が教職員同士のチームワークは児童・生徒の学びに「影響する」と回答した。一方、教育関係者の職場環境については、「性別、年齢、国籍、障がいの有無など、多様な教職員が活躍できる環境が整っているか」という問いに対し、「十分に整っている」と答えた人は2割以下。「あまり整っていない」との回答が約3割以上にのぼり、改善の余地があることも明らかになった。
児童・生徒間のチームワークを促進する手段には、「探究学習などによるグループワーク」「さまざまな年代の人との日常的な対話」、「スポーツ、課外活動の実践」が多くあげられた。これらは他者との関わりを通じて学び合う機会であり、非認知能力の育成とも親和性が高い活動である。
今後の学習テーマとしては、「非認知能力」「自分で考える力」「自律分散型教育」などが注目されており、主体性や協働性を重視する教育への関心が高まっていることが明らかになった。これらのテーマには、子供自身の意思で学び、社会や他者と関わりながら成長していくための力を育てる視点が共通しており、知識詰め込み型から“生きる力”を育む方向へシフトしていることが示唆された。
イー・ラーニング研究所では、キャリア教育を学べるボードゲーム教材「子ども未来キャリア」を多くの教育現場で活用し、子供たちの将来に向けた新しい取組みを支援している。子供たちへ学びの機会を提供し、「将来なりたい自分になるため」「夢・目標に向かって挑戦する姿勢をもつため」に必要な力を子供のうちから身につけて社会に出ていけるように貢献している。