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都立新国際高校の開設へ、2/29まで意見募集…東京都

 東京都教育委員会は2024年2月1日、都立新国際高校(仮称)開設に向けて専門家会議が取りまとめた議論内容について、都民からの意見募集を開始した。新国際高校(仮称)が育成すべき生徒像、教育活動の基本的方針、グローバル人材を育成するために必要な取組みなどを示している。意見の募集は2月29日まで。

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「都立新国際高校(仮称)開校に向けた専門家会議」議論のとりまとめ(概要版)
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 東京都教育委員会は2024年2月1日、都立新国際高校(仮称)開設に向けて専門家会議が取りまとめた議論内容について、都民からの意見募集を開始した。新国際高校(仮称)が育成すべき生徒像、教育活動の基本的方針、グローバル人材を育成するために必要な取組みなどを示している。意見の募集は2月29日まで。

 東京都教育委員会は、2019年策定の「都立高校改革推進計画・新実施計画(第二次)」で新国際高校(仮称)の設置を決定。基本的枠組みや教育理念の検討、開校予定地の整備に向けた準備を進める中、あらためて同校の教育コンセプトをブラッシュアップするため、「都立新国際高校(仮称)開校に向けた専門家会議」を設置し、2023年7月から4回にわたって議論。今回、検討結果を取りまとめて公表した。

 専門家会議が取りまとめた議論内容によると、都立新国際高校(仮称)の設置理念は「国際社会において、地球規模の問題解決に取り組み、他者と協調しながら、より良い未来を構築するグローバル人材を育成する」。育成を目指す生徒像には「自分の将来を切り拓く生徒」「新たな価値を創出することができる生徒」「世界をけん引していくことができる生徒」をあげている。

 教育活動の基本的方針は、「幅広く豊かな教養を身に付け、思考の基盤を形成」「論理的思考力等を高め、新たな価値を創出する力を育成」「自ら積極的に行動し、生涯にわたって成長し続ける意欲を醸成」の3点。学校の特色ある取組みには、リベラル・アーツ教育の充実、第二外国語の授業設置、課題解決型STEAM教育の導入、海外大学進学への支援体制整備などを盛り込んでいる。

 グローバル人材育成の充実に向け、効果的な教員採用や配置などの仕組みの検討を進めていくことが望ましいとも指摘。海外大学の卒業生など高い語学力とグローバルな視点をもつ多様な人材を幅広い層から確保し、教員がキャリアを積み重ね自己実現できる環境を整備する必要もあるとしている。

 新国際高校(仮称)の場所は、東京都港区白金2丁目(旧東京都職員白金住宅地)。規模は、各学年6学級相当(240人)、計18学級相当(生徒総数720人)を想定。都内公立中学校卒業生を中心に受け入れるほか、一般枠とは別に海外帰国生徒や在京外国人生徒を受入れ予定。基本設計の結果などを踏まえ、できるだけ早期の開校を目指している。

 意見募集は2月29日まで、インターネットまたは郵便で受け付ける。インターネットは応募フォームから提出。郵送は、所定の様式をダウンロードして意見を記入し、東京都教育庁都立学校教育部高等学校教育課教育改革推進担当宛てに送付する。メールや電話、職員との面会による意見は受け付けない。複数の論点で意見を寄せる場合は、取りまとめの都合上、論点ごと1件として作成すること。寄せられた意見は、個人を特定しない形で要約して公表することがある。個別の回答はしない。

 なお、専門家会議が取りまとめた議論内容は、東京都教育委員会や東京都のWebサイトで概要版と全体版を公開している。

◆「グローバル人材の育成に向けた新たな高校」への意見募集
募集期間:2024年2月1日(木)~2月29日(木)
応募方法:インターネットまたは郵送により提出
※郵送は当日消印有効

《奥山直美》

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