経済産業省は2023年11月20日、「未来の教室」実証事業の採択事業者を決定したと発表した。2023年度の実証事業(生成AIを用いた教育サービスの検証)には、ベネッセ、ライフイズテック、VisionWiz、城南進学研究社の4社が採択された。
「未来の教室」は、時代の変化にあわせた新しい教育実現に向け、民間教育サービスと連携し新たな教育プログラムの開発などを行う経済産業省の実証事業。「学びのSTEAM化」「学びの自律化・個別最適化」「新しい学習基盤づくり」の3つを柱に、9つの課題とアクションを提言している。
2023年度の実証事業(生成AIを用いた教育サービスの検証)では、教育学校現場での働き方改革に活用できるような生成AIの導入・活用を進めるための課題検証・ユースケース創出などを目的とした事業を実施するため、10月31日まで事業者を公募。今回、ベネッセコーポレーション、ライフイズテック、VisionWiz、城南進学研究社の4社が採択された。
事業内容は、ベネッセコーポレーションが「教育現場における生成AIの効果的な活用方法と現場導入に向けた課題の検証」、ライフイズテックが「生成AIサービスを活用し、学校教職員の授業準備・事務業務の効率化を図る実証事業」、VisionWizが「画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握」、城南進学研究社が「学習指導の視覚化と保護者共有(AIによる指導記録の自動生成)」。
今後4社は事業の検証を進め、成果報告書を取りまとめる。事業実施期間は2024年2月末まで、最終報告会は3月上旬を予定している。