文部科学省は2023年8月29日、今後のグローバル人材育成のための政策パッケージ「せかい×まなびのプラン」を取りまとめ発表した。「日本からの留学・人材の交流」「優秀な留学生や人材の受入れ・定着」「教育の国際化」の3つの観点からグローバルリーダーの育成を目指す。
「せかい×まなびのプラン」は、教育未来創造会議第二次提言(2023年4月27日)や、先進7か国(G7)の会合で合意された「富山・金沢宣言」(2023年5月15日)などを踏まえたグローバル人材育成のための政策パッケージ。
同プランには、「日本からの留学・人材の交流」「優秀な留学生や人材の受入れ・定着」「教育の国際化」の3つのアクションを設定。世界と対等に渡り合える人材や、世界に開かれた地域社会を牽引する日本人のグローバル人材を育成するとともに、高等教育の国際通用性・競争力向上や将来の高度外国人材獲得に向け、外国人留学生が安心して日本で学べる環境の整備を行う。
2024年度概算要求の重点施策には、「世界と日本・地域を結ぶ『大学』の国際拠点化の推進」「産官学をあげた高校・大学段階の留学支援強化」「G7、ASEAN等重点地域との戦略的連携強化」「国際頭脳循環の促進」「戦略的な国際展開のための情報収集・留学生誘致機能強化」「在外教育施設の機能強化」の6項目をあげている。
特に高校では、留学への意欲喚起・能力育成を図るため、「高校生国際交流促進事業」や、アントレプレナーシップ教育「EDGE-PRIME Initiative」を実施するとともに、優秀な留学生獲得の素地形成のために、世界の優れた人材を短期間招く「さくらサイエンスプログラム」や、「アジア高校生架け橋プロジェクト+」で、国際交流の機会を創出する。