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【高校受験2023】英語スピーキングテストで採点修正8人、解答音声不具合

 東京都教育委員会は2023年2月7日、都内の中学3年生を対象に2022年11月と12月に実施した英語スピーキングテスト(ESAT-J)の受験生8人の評価を修正したことを発表した。解答音声の一部に一定の機械音のみが録音されていたためとしている。

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中学校英語スピーキングテスト
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 東京都教育委員会は2023年2月7日、都内の中学3年生を対象に2022年11月と12月に実施した英語スピーキングテスト(ESAT-J)の受験生8人の評価を修正したことを発表した。解答音声の一部に一定の機械音のみが録音されていたためとしている。

 中学校英語スピーキングテストとは、中学校の英語学習で身に付けた「話すこと」の能力を客観的に評価し、小・中・高校における一貫した英語教育の推進により「使える英語力」の育成を目指して実施されるテストのこと。2022年度より都内公立中学校の3年生全員を対象に実施し、2022年11月と12月に計7万1,197人が受験した。

 東京都は都立高校入試への活用等に向けて、万全を期すため、テスト受験者すべての解答音声データ等を再確認。その結果、8人の解答音声データの一部に、一定の機械音のみが録音され、解答音声が確認できない個所があることが判明したという。

 音声データに不具合が見つかった8人については、バックアップの解答音声データにより再度採点を行い評価を修正。修正の結果、8人全員のスコア(採点結果)が上がり、そのうち6人はスコアをもとにしたグレード評価(6段階)も上がったという。

 採点修正となった受験生とその保護者には、経緯等を説明し謝罪のうえ、新たに作成したスコアレポートを交付。都立高校の出願締切(2月14日)が迫っていることから、手続きについては受験者の希望を十分踏まえて対応するとともに、都立高校入試の合格発表後、希望生徒には解答音声データを開示する意向を示した(3月受付開始、順次開示予定)。

 東京都はこの事案を受け、スピーキングテスト受験者全員の解答音声データの点検を行い、同様の事例がないことを確認。受験者全体の平均スコアおよび段階別評価の分布状況に変更はないとしている。

《川端珠紀》

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