「オンライン学習時の通信環境に関する調査(そら塾調べ)」は、オンライン個別指導塾「そら塾」の保護者652名を対象に、インターネットで調査集計したもの。調査期間は、2022年6月18日~7月4日。
まず、オンライン学習時の通信環境に満足しているかを尋ねたところ、不満を抱いていると回答したのは全体のわずか約11%にとどまった。一方、「満足」「非常に満足」と回答した保護者をあわせると52.1%が今の通信環境に満足しており、家庭でスマホやタブレットの活用が進み、通信環境も整いつつあることがうかがえる結果となった。
次に、通信環境に不満がある保護者に理由を尋ねると、約半数が「回線速度の遅さ」と答え、もっとも多い結果となった。「費用が高いから」はわずか約9%にとどまり、リアルタイム通信するオンライン学習塾等においては、費用面よりも回線の速度を気にする人が圧倒的に多いことが明らかとなった。
さらに、通信環境に不満があると回答した保護者に、通信環境を変更する予定について質問したところ、予定があると回答したのは約1%にとどまり、約75%は現状の回線を維持すると回答した。その理由として「我慢できないほどではないから」が約35%ともっとも多く、ついで「最適な通信環境がわからないから」約28%、「費用がかかるから」約24%と続いた。このことから、通信環境への満足度に関わらず、変更手続きの負担や、知識不足等を理由に、通信環境を変更しない人が多いことがわかった。
オンライン学習には、生徒の70%近くが自身のスマホやタブレットを使用しており、年代別では小学生48.8%、中学生68.2%、高校生85%と、中学生以上から自身の端末を使用している割合が多くなっていた。全体的に若年層間では、自分のスマホやタブレットを保有していることが普遍化しており、通信機器の扱いに慣れていると考えられる。そのため、今後はこのようなデジタルネイティブ世代に向けた新たなコンテンツの開発が、より一層求められていくものと予想される。