文部科学省は2022年2月8日、2022年度(令和4年度)大学入学者選抜実施要項に関するQ&Aを更新し、2022年度以降の高等学校や中学校、小学校等の入学者選抜でも適切に対応するよう周知した。保健所業務のひっ迫で行政検査が実施できない濃厚接触者のタクシー等利用について、内容を追加している。 2022年度大学入学者選抜実施要項に関するQ&Aは、オミクロン株の感染拡大で保健所業務のひっ迫を理由に行政検査が実施できない濃厚接触者の受験の取扱いについて、1月31日付で内容を更新している。 今回、その内容に関連したタクシー等の利用についてQ64-2を追加し、2月8日付で更新。濃厚接触者が受験のためにタクシーやハイヤー、海上ハイヤーを利用する際は、抗原定性検査キットで陰性確認を行い、保健所等のひっ迫により行政検査が受けられないこと、無症状であることを告げたうえで予約し、他の乗客と乗り合わせずに利用するとの方針を示している。 事務連絡は、教育委員会等に向けて発出。新型コロナウイルス感染症に対応した2022年度以降の高等学校入学者選抜等(小学校や中学校等の入学者選抜を含む)の実施ついては、各実施者の判断により、「令和4年度大学入学者選抜に係る新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドライン」に準じた形で、受験機会確保の徹底や試験場の衛生管理体制等の構築等について配慮をお願いしていると説明。そのうえで、Q&Aの更新内容について所管の学校に周知し、適切に対応するようお願いしている。