総務省は2026年4月30日、「2025年度青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」を公表した。全国の小学生から高校生まで約1万2,000人を対象に実施。調査の結果、家庭でのルールがある子供ほどテストの正答率が高い傾向にあり、特に低学年でその差が顕著であることがわかった。
同調査は、インターネット上の危険や脅威に対応する能力を数値化するテスト「ILAS」とアンケートを2012年度より毎年行っている。2025年度は従来の高校1年生に加え、中学生と小学生の全学年を対象に広げて実施された。フィルタリングの利用状況や生成AIの浸透度などを可視化し、リテラシー向上のための現状把握を目的としている。
ILASテストの平均正答率は、高校1年生が72.4%(前年度71.5%)、中学生が76.8%、小学校高学年が71.7%、小学校低学年が71.4%であった。リスク別では、高校生はフィッシングなどの「不適正取引リスク」、中学生は不適切投稿などの「有害情報リスク」、小学校高学年は個人情報の流出などの「プライバシーリスク」の正答率がそれぞれもっとも低かった。
家庭でのルールの有無と正答率の関係では、いずれの学齢でもルールがある子供の正答率が高かった。正答率の差は学齢が低いほど大きく、小学校低学年ではルールがある子供(73.9%)とない子供(54.8%)で19.1ポイントもの開きがあった。家庭でのルールの有無が、テスト結果に大きな影響を与えていることがうかがえる。
生成AIについては、高校1年生で「使ったことはない」と答えた割合が12.6%となり、前年度の40.1%から大幅に減少した。中学生では15.9%、小学校高学年でも24.2%にとどまり、児童生徒にも急速に利用が広がっている。おもな用途は「わからないことを調べる」が最多であった。
学校での学習経験がある子供も正答率が高い傾向にある。家庭と学校が連携して教える機会を持つことが、子供の安全なインターネット利用のために不可欠といえる。










